TOMITのくいだおれ

2009/02/17(火)01:44

辻そばでランチ、小笠原伯爵邸で夕食

スペイン料理(33)

しぶ爺さんのブログで紹介されていて気になっていた辻そば(港区新橋5-33-3 03-5401-1851)を初めてランチで利用した。ザ・カリや荒井商店の裏側にその店はある。ライス物はなく、蕎麦のみで、もちろん蕎麦のメニューは各種ありどれにしようか目移りしたのだが、せいろ(650円)を大盛り(+200円)にした。 蕎麦つゆには、葱と大根おろしのみで、山葵は付かない。並木藪のように丸いざるで供される蕎麦は、瑞々しく、しっかりとした歯ごたえがあって、喉越し重視と言うより、味わい重視の蕎麦だと思う。蕎麦つゆは、キリッと辛口でこれも旨い。しかも蕎麦湯がとろっとした極めて上質なもので、蕎麦、蕎麦つゆ、蕎麦湯の3点の合計点で、この界隈では突出した存在だと思う。 変わり蕎麦はないので、変わり蕎麦なら嘉一だろうが、せいろなら昌平よりも蕎麦湯のクオリティで圧倒し、とりわけCPでは他の追随を許さない。せいろと田舎蕎麦のセットも1050円で食べられるそうだ。 すごく混んでいるんじゃないかと心配したのだが、たまたまかもしれないが、12時でも満席ではなかった。是非また利用したいと思わせる蕎麦屋だった。 夜はお客さんと小笠原伯爵邸(新宿区河田町10-10 小笠原伯爵邸 03-3359-5830)。bamboo等を展開するインターナショナル青和の経営。初代シェフは、ピンチョスの仕掛け人、ホセ・バラオナ・ビニェスだった。個人的には、彼の料理は内幸町でエル・パティ・ディ・バラオナを展開している時に食べたことがあるが、イマイチだった印象があって今まで意図的に避けていた。二代目シェフは西村純一氏、今はまたスペイン人シェフ(ゴンサロ・アルバレス・メルチョール氏なのかどうかわからないが)に変わっているらしい。 大江戸線の若松河田駅の河田口を出てついつい通り過ごしてしまって、交番で場所を確認したら「このすぐ裏です」と言われた。店内は、非常にスペーシーで、ピアノが弾かれていたりして、何ともゆったりとした空間だ。サービスもしっかりしている。 今日の料理は10500円のコースだったようだが、サンパウ等と同じような多皿コースだった。出てきた料理は以下の通り。 ・世界の香りの薄片バケット フレッシュチーズと赤ピーマンのエスカリバーダのクレマ(わかりやすい味わいで美味しい) ・鴨のハムに包まれた赤座海老 ルスティドソース(鴨のハムであえて巻く必要性があるかは疑問だが、赤座海老はプリプリで美味しかった) ・えんどう豆 海の思い出 スモークしたにら パセリのアロマ(緑色の泡がちょっとぼやけた感じだったが、えんどう豆は美味しい) ・焦がしニンニクのコンソメ しま海老添え(コンソメもしま海老も美味しい) ・厳選した鯖のコンフィと白いんげん豆 澄んだ鯖のお出汁と共に(鯖も美味しく白インゲン豆も美味しい。和食の世界) ・63℃で調理した卵と白セロリ アマランサスと鶏のカルド(温泉卵風の仕上がりなのだが、その出汁も美味しくすばらしい仕上がり) ・帆立貝とイディアサバルチーズのアロスクレモッソ(スペイン風リゾットは、柔らかめな仕上がり。Auberge Felizのリゾットもこんな感じだった。味は良いが、個人的にはもうちょっとアルデンテなリゾットが好み) ・鮟鱇のプランチャとドライトマトとポテトのコンフィ 甲殻類のオイル(鮟鱇がプリプリで美味しい) ・イベリコ豚の頬肉 なすの繊細なピューレ 花梨のクーリー 小玉葱の赤ワイン風味(オーソドックスな味わいだが美味しい) ・ラタフィア酒に浸した苺と柑橘の調和(香りよくさっぱりと美味しい) ・サフランとカフェの甘い試み(サフランの香りと言うより匂いが気になるが味は良い) これ以外に、イベリコ豚の生ハムを追加したが、これも旨かったし、チーズも食べやすく面白かった。 料理の全体の印象は、期待していなかった分だけ、余計に美味しく感じたし、素材のバランスの取り方が上手で、火加減あるいはフォンの取り方という面での基礎もしっかりとしていてかなり良い料理だと思った。この料理で1万円程度なら充分満足できると思うし、このデコレーションまで考慮したら、CPはかなり高い方だと思う。 個室も2部屋あるので、子連れでもOKらしいのだが、ルームチャージは1万円なのだそうだ。 レストラン・飲食店blogランキングへ! 料理・グルメブログランキングへ!

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