TOMITのくいだおれ

2017/06/19(月)01:11

【御徒町】キッチンさくらいでランチ【銀座】エスキスサンクでデザート、【蔵前】ヤネウラで夕食

無国籍(92)

湯島のさくらいはオープン当初に何度か利用した事がある。残念ながら、そのレビューは東京レストランガイドに書いたのみで、食べログに転載しなかったので、消えてしまっている。 さて、こちらのキッチンさくらい(台東区上野3-27-3 ハトヤビル3 6F 03-6240-1648)は初めての利用だ。最近の週末のランチは1人での利用が多い。家族での食事を生きがいにしているものとしては、寂しい限りなのだが、しょうがない。そんな時にさくらいのメニューは優しい。ハーフポーションがあるのだ。さくらいは、洋食にハーフポーションを持ち込んだパイオニアでもある。 もちろん、全てがハーフポーション対応ではないのだが、ハヤシライスやナポリタン、メンチカツやオムライスもハーフポーションがある。 私はナポリタンのハーフ(500円)と牛タンと牛スジのハヤシライスのハーフ(700円)をオーダーした。まずはナポリタン。パスタがアルデンテだったりする焼いていないナポリタン。でも味はナポリタンで美味しい。 ハヤシライスも来た。粘度の高いハヤシライスでこれも悪くないし(ちょっと奥行きに欠ける気がしなくもないが)、ライスが美味しい。洋食屋でライスの美味しさは必須条件。悪くはない店だ。 銀座のエスキスサンク(中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座 4F 03-5537-7477)にデザートを食べに来た。パティシエの成田さんと言えば日本を代表するパティシエだ。初めて彼のデザートをタテルヨシノで食べた時に感動したし、彼がロブションに移った時は、デザート目当てでロブションに行ったほど、彼のデザートは輝いていた。 その後、NYのロブションに行かれたのだが、タテルヨシノ時代のコンビでもある若林さんとエスキスでコンビ復活していると知り、エスキスにも顔を出さねばと思いつつ月日が流れ、更にはデザートだけ食べる事ができるこのエスキスサンクが出来たと知り、何度か銀座で食事の後のシメで利用しようと思ってもラストオーダーに間に合わずで、今日に至ってしまった。 今日はさくらいで洋食を食べてデザート用のお腹のスペースを空けてやって来た。私以外には客は1名のみ。気になって銀座に来る度、何度もこの店を覗くのだが、ほとんど客を見た事がない。あの成田シェフの店なのにだ。スタッフは5人位いるのに貸切状態。 グランデゼール(2000円税抜)は3種類(シュークル、スフレ、セゾンから選べる。iPhoneの写真を見せてもらう限りシュークルが一番成田シェフっぽい印象だったが、シャルトリューズをイメージしたセゾンを勧められたのでそれにした。それにコーヒー(600円税抜)を付けた。 カウンターだったので女性スタッフが盛り付ける。ちょっとぎこちない。 出て来た皿は、盛り付けも食感の多様性も含め皿の拡がりに欠ける印象。タテルヨシノで初めて成田さんのデザートを食べて感動して、ロブションには成田さんのデザートが目当てで行ったほどだったのだけど、今日のデザートはそこまでのレベルではない。もちろん美味しいが、タピオカの食感も中途半端に感じたし、少なくとも成田さんにこのレベルのデザートを期待しては失礼に思えるレベルだった。成田さんがいないとダメなのかなあ。トータルで2808円。さくらいのランチ1200円の2倍以上だ。成田さんらしい拡がりのあるデザートだったらこれでも安いが、今日のデザートを食べる限り高く感じた。 銀座は、喫茶スペースがないので、1500円程度でケーキセットが食べられたら繁盛するだろうにと思うと中途半端な状態が勿体なく感じた。 映画を観た。海辺のリアだ。影武者や乱でも思っていたが仲代達矢は芝居が単調で奥行きがない。彼が主人公でなければ、あるいは、同じテーマであっても三谷幸喜が脚本を書いたら、こんな重いテーマであっても笑わせて、そしてその反動として泣かせる事も出来たであろう。 豪華な俳優陣もその役割が活かしきれていなくて放置プレーになっていて、最近のフジテレビのドラマの様な脚本の出来の悪さだ。しかも主人公の仲代達矢は、ストレートしか投げられないピッチャーのように単調な芝居を初めから最後まで続ける。もう苦痛以外の何者でもない。一瞬正気に戻ったような時に本来なら泣けるはずの展開も緩急の差がないので、そのまま抑揚なく続いていく感じ。 カメラワークもそう。長回しなら相米慎二の様に長回しにすれば良いのに、距離感がくっついたり離れたり不自然で集中できない。こんな映画作っちゃ駄目だよ。 その後、錦糸町で妻と待ち合わせて買い物をしてから帰る。最近はすっかり入れなくなってしまったヤネウラ(台東区蔵前1-5-8 シスコビル 2F 03-5809-1003)。ダメ元で電話したら、20時からなら入れるとの事。ラッキー。クラブ活動からやっと帰ってきた娘は疲れたから、一緒に行かないと言うので妻と二人での利用。 私はリースリングのグラス(750円)、妻は赤ワイン(750円)。お通しはスペアリブの煮込みで美味しい(300円)X2。 オーダーしたのは、色々葉野菜と生ハムのニース風サラダ(690円 すっごいたっぷり)、カリカリ牛蒡の唐揚げ(490円 いつも頼む料理。美味しい)、和牛のレバカツ(780円 ぶ厚いレバカツ。タルタルと塩と甘めのソース。塩とタルタルで食べるのが美味しい)、私も赤ワイン(750円)を追加。トリッパとベーコンのトマト煮込みグラタン(880円 旨い)、清流鶏もも肉と新生姜の土鍋炊き込みご飯(1280円 たっぷりのパクチーにジャスミン米。絶品。食べ切れなかった分を持ち帰らせてもらったら、娘が全て食べてしまった)、サービスの葡萄のグラニテ。 いやあ旨い。マジで。最近は、21時には入店できることが多いそう。遅い夜はヤネウラだ。 Giltへようこそ B4Fへようこそ

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