離れの敷地に毒だみが繁茂したので息子に除草してもらった。
除草の状況を3日後に観察すると1本の夏水仙が開花していた。
しっかりと太い花茎を伸ばし薄ピンク色の花を寂しく揺らせていた。
それを話題にすると息子が球根ごと掘り起こし庭の外れに植えてくれた。
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花をやさしく包む葉は将に親そのものである。
親がなくても子は育つと言うが当時、親ナシは差別の対象であった。
面と向かって差別の言葉を浴びせる教員、上司に耐えた頃が懐かしい。
夏水仙は真夏に植え替えたのに萎えることなく逞しく花をつけている。