テーマ:ささやかな幸せ(6742)
カテゴリ:ふと思うこと。
きのうはシャンソンとカンツォーネがメインのコンサートでした。
そのほかにも、ニューミュージック(井上陽水やイルカなど)、 演歌(矢代亜紀や石川さゆり)もあり、バラエティに富んだ選曲でした。 こういうのって、持ち歌が少ない人ならではの選曲かも~w シャンソンも、リリーマルレーンなど、有名な曲をいくつか 披露してくれたのですが、日本語にしているものがほとんどで、 フランスかぶれの私にはちょっと物足りなかったかな。 逆に、シャンソンはフランス語でしか聞いたことがあまりなかったので、 ああ、こういうことを歌っていたのね、と、リアルに歌詞を楽しむことも できましたが。。。 シャンソンには色んな歌がありますが、波止場の娼婦の歌、 地下アジトに篭もって平和が戻ってくることを祈る革命家たちの歌など、 独特のテーマを情熱的に歌ったものも多いようです。 だから私も惹かれるのかもしれません。 革命家とか、波止場の娼婦とか、なんかこう、憧れるものがあるじゃないですか。。。 (↑あれ?もしかしてこれって爆弾発言??) グループサウンズとも違うし、演歌とももちろん違うし、日本にはないジャンルの音楽です。 そんなこんなで宴もたけなわ、大盛況のうちに約2時間40分という長丁場の 中山エミさんのコンサートは幕を閉じました。 でね、そんな中、わたしが一番感動したのは、 アンコールで彼女が読んでくれた詩です。 叫ぶ詩人の会のドリアン助川さんが書いた詩です。(たぶん) 叫ぶ詩人の会は活動休止中ですが、ドリアン助川さんは、たまに朝日新聞で 若い人の人生相談に答えています。 ほんとうに気がきいた思慮深い回答で、いつもわたしもこんなふうに 人の相談に乗れたらいいのにな、と思っている尊敬すべきパンクロッカー?です。 この詩がアンコールで情熱的に朗読され、多くの人たちが感動に目に涙を浮かべていました。 ご他聞にもれず、わたしも感動やさんなので、うるうるしてしまいました。。 帰りに立ち寄った銀座のおすし屋さん(豪華でしょ!)で、カウンターに座り、 お好みの握りをこれでもかというほど頬ばりつつ(笑)、この詩の話しで盛り上がりました。 読者のみなさんにも、感動のおすそ分けを☆**・。゜ アルバム花束より 「抱きしめたい」: 抱きしめたい 寒い風の中で鼻をすする親のないガキを 抱きしめたい 一人ぼっちで飲んだくれている醜い女を 抱きしめたい 眠たい目をこすりながらおしめを替える夜勤の看護婦を 抱きしめたい 朝の3時に起きて新聞を配っているアルバイトの学生を 抱きしめたい 他人の家の火事なのに命をかける消防士のにいちゃんを 抱きしめたい 行くあてを失った野良犬のような不良少年を 抱きしめたい 通勤電車に揺られている三流会社の父ちゃんを 抱きしめたい 救急車の中で心臓マッサージをする救急隊員を 抱きしめたい こびりついた便所のうんこを毎朝掃除をしている駅員を 抱きしめたい 地下街にダンボールを並べて寝ている汚いやつを 抱きしめたい 罪を犯し獄中にある人を 抱きしめたい 治らない病で苦しんでいる勇気のある人を 抱きしめたい 勇気を失って死のうとしている人を 抱きしめたい 戦争で子供を死なせた婆さんを 抱きしめたい その戦争で子供を追いやったことで眠れない爺さんを 抱きしめたい 今も戦争で傷ついている罪のない子供を 抱きしめたい 人を撃つことの罪知らない兵隊を 抱きしめたい 抱きしめたい 抱きしめたい 消え入りそうな気持ちの夜に 吹き荒ぶ嵐の夜に 生きる気力がなくなる夜に 抱きしめたい 幸せを求める人も求めない人も 抱きしめたい 暗黒の中でもがき苦しんでいる人を 抱きしめたい 祈りを知らず血を流し続ける人を 抱きしめたい すべては終わりがある世の中だから 抱きしめたい 今この体にみなぎる力で殺されるまで 抱きしめたい 俺達にできることは叫び続けることだけ 花束 みなさんもぜひ聞いてみてみて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ふと思うこと。] カテゴリの最新記事
|
|