心の処方箋 HEVEN'S PASSPORT

2006/12/06(水)09:05

生涯相手はひとりでじゅうぶんと叫ぶ学生たち(笑)

パート保育士改め臨時講師のつぶやき(52)

わたしが今、行っている講義では、学生たちの面白い反応が楽しめます。 テーマは小動物の繁殖行動についてなのですが、 動物たちの中には生涯のうちに何度もパートナーをとっかえひっかえするものと、 一度カップルになったが最後、ひたすら死ぬまで一生、添い遂げるものがいます。 前者については特にコメントはないようですが、 (まあ、動物なんて所詮、そんなもんだろうと心得ているらしいw) 後者の話しになると、学生たちがとたんにどよめきはじめます(笑)。 ある種の動物たちは、パートナーが命を落としたり、なんらかの事情で 自分の前から姿を消してしまうと、ショックのあまり食餌がとれなくなったり、 自傷行為がとまらなくなったり、ひどい時にはあっけなく後追いのように 命を落としてしまうことがあります。 それが飼育下にあったとしてもです。 わたしは実際に、動物病院や飼い主さんのお宅で、 そういった伴侶を事故や災害で失い、憐れな姿になった動物を 何度か見聞きしたことがあります。 その話しをすると、学生たち(特に女子ね)が、ひじょうに興味を示し、 声高らかに宣言しはじめます。 「アタシにもそういう相手が欲しい!!!」 「絶対、自分もそうありたい!!」と(笑)。 そこで思わずわたしが 「ええ゛~、そうかなぁ、そんな相手じゃ荷が重くない?」と洩らすと(笑)、 彼女たちは宇宙人でも見るような目つきで、 (はぁ、ナニいってんの、このおばさん?!)という、 薄汚れた大人を見下すような、憐憫の目を一斉にわたしに注ぎますw いや~、その学生たちの反応が楽しくて楽しくて・・・・。 だって、こういっちゃなんですけど、見た目は原型を留めないほどの 化粧の濃い、冬でもキャミソールに短パンはいてるような、 ひじょうにいかつい、いわゆるエロカワ系の渋谷のねーちゃんたちが 急に。甲高いかわいい声あげて、そんなこと言うんですよ。 時にはなみだ目になったりもしてw こんなギャルたちでも、純愛に憧れているんだなぁと、わたしには新鮮で。 なので、つい毎回、わたしが見てきた動物たちの純愛模様を、 ドキュメンタリータッチで熱く情熱的に着色して語ってしまいますw 見た目は派手でも、まだ彼女たちはティーンエイジャーなのでしょう。 倍近く生きている三十路のわたしの考えなんて、理解不能なのでしょうね。 でもね、わたしはこう思うのです。 もしもですよ、自分がヘビで、ある日突然、心ない子どもたちの 思わぬ襲撃に遭い、道端で命尽き果てようとしていたら、 パートナーには寄ってきて、わたしの前でとぐろを巻いて、 体を張ってもらうのではなく、さっさと逃げて欲しいのです。 勝ち目のない相手とわかっていれば、2匹して命を落とす必要なんて ないですし、悲しいでしょうけど、自分の分まで長生きして 幸せになって欲しいと思います。 あるいはもし、自分が病気で急遽するようなことになったとしても、 やはりパートナーには、自傷や後追いに走るようなことなく、 たくましく生き抜いて、次の伴侶をさっさと見つけ、 悲しみを乗り越え、いつまでも元気に暮らして欲しいと、こころから願います。 映画の世界では、死んで雲の上から見守って、困った時には 助けてくれるというような設定の純愛モノがたまにありますが、 あんなのはまっぴらゴメンですね~。 もし相手が逆に先に亡くなってしまったとしても、やはり同様に さっさと成仏して、天国で次の生まれ変わりの時まで 自分のことなど忘れて、のんびり向こうの世界を心安らかに欲しいものです。 まあこんなことは、若い学生相手に授業中にはさすがに話しませんけど、 彼女たちもいつかそんな風に思う日が来るのかな。 生涯パートーナーはひとりが理想!!と、目標を高く掲げつつも、 これから恋愛と失恋を繰り返し、どんなふうにその考えが変わっていくのか・・・。 彼女たちの心境の変化が少しだけ 気になるところではあります。。。( ̄ー ̄)

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