2006/04/16(日)20:16
ポンペイ
ソレントの次の日はポンペイへ。約200年前、ヴェスヴィオ火山の噴火で一瞬のうちに崩壊してしまった都市国家ポンペイの遺跡に行ってきました。ナポリから電車で。 この電車の中でのこと。 隣に座っていたオジイサンが私と友達をずっとジーッと見てるんです。 見ているということを隠そうともせず、とにかくずっと、ジーッと。ナポリではあまり日本人を見かけませんでした。 見かけたのはツアーの日本人ばかり。ナポリへ個人旅行で行く日本人は少ないのかもしれません。 だから、こういうローカルな電車に乗る日本人が少ないので、珍しかったのでしょうか。随分、長いこと見られていました。 見られていることはわかっていたけど、特に話しかけてくるワケでもないので、ちょっと困ってしまいました。 すると、随分、経ってから話しかけてきました。イタリア語だったのでよくわからなかったけど、どこから来たのか、どこへ行くのかということを聞いていたようです。 日本人だとわかると、とっても驚いていました。 ポンペイに行くことがわかると、窓から見えるヴェスヴィオ火山を「あれがヴェスヴィオ火山だ」と教えてくれていたようです。あまりにジーッと見るので、変な人かと思ったけど、話しかけたかったんですね。さて、ポンペイ遺跡は。ひろ~い!!まっ、そうですよね。ひとつの都市国家だったんだもんね。この日はスッゴイ暑くて、この遺跡の中、当たり前だけど、自分の足で歩くしかありません。 もちろん高い建物なので日陰はなく、暑かった~。↑奥に見えるのがヴェスヴィオ火山このように200年も前の建物がしっかり残っています。 中に入ってみると、「ココが台所だった」とかわかるんです。200年も前から今と同じように家を建て、その中には台所とかお風呂とかがあったんですよね。 そんなに昔から、今と同じような文化的な生活を営んでいたのかと思うと感動しません? 遺跡の中にはポンペイの赤と言って、鮮やかな赤で描かれた壁画があります。 この赤、未だに何を使ってこんなに鮮やかな赤を表現でき、200年もあせることなく残っているのかわからないそうです。この絵がどこにあるのかわからず、探している時のこと。遺跡の中にいる係のオッサンにどこにあるのか聞いてみました。すると、このオッサン真剣にキスしてくれたら教えてあげるよ~って。さすがイタリア男。 フランス男の上をいきますね。案内するのはオマエの仕事だろ~!!なのに何でかっこよくもないオッサンにキスしなきゃいけないんだ~!!かっこよかったらいいのか?いや、そうじゃないけど…。このキスして攻撃を徹底的に無視して、何とか絵の在り処を教えてもらい、無事に見ることが出来たのでした。 海外旅行をして、いつも思うことは世界史をもっと勉強しておけばよかった~ってこと。 歴史を知っていたらもっと面白いんだろうな~と思うのです。ポンペイでも思ったのでした。