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tomo_hの映画ログ

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2007.06.20
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カテゴリ:映画ログ
動物と子供の出てくる映画大好きの人もいれば絶対観ないという人もいる。
でもこの映画は物語全体がとてもよく出来ているので好き嫌いに関係なく楽しめると思う。名犬と言えばラッシー、ラッシーといえばコリー種でなければならない。茶色と白のふさふさした毛と優しい長い顔のラッシーを観ているだけでもう癒される。時代は第2次大戦直前らしいが、スコットランドの北端近くに連れて行かれた犬が約800キロの旅をして前のご主人の少年が住んでいるイギリス中部のヨークシャーへ帰ってくる。方角が分かっているだけですごいと思う。クリスマスの前々夜、弱り果てて家にたどり着くと、少年と母は教会へ聖歌の練習に行って留守だった。この時の犬の顔が面白い。犬は夜閉まっている学校の門前に行って倒れた。ご主人が行くところ、というので一番頭に浮かんだのが学校なのだろう。犬の習性もよくしらべられていて手抜きのしていない原作と手抜きをしなかった映画つくりとで気持ち良い作品になっている。

貧しい炭鉱夫の家から地元の領主老公爵(ピーター・オトール)の犬舎に買い上げられラッシーだが公爵の所には狩猟用の猟犬が沢山いる。お屋敷の中には大きなドーベルマンらしき犬がいるから、コリーも愛玩用で猟に使うのではないだろう。大体今ある種々の犬はイギリス人たちが改良し繁殖させたものだから、彼らは良い犬には目がないのかもしれない。犬の食い分まで手が回らない貧乏人と大きな犬舎がならんでいて専任の飼育係まで居る金持ちと世の中の差がはっきり出ているわけだが、子供向きの話ながらこんな社会の厳しさは甘くせずしっかり描かれている。

ラッシーは旅の途中、ネス湖の湖畔を通る。小舟に乗って双眼鏡とカメラを手にネッシー出現をじっと待つヒマ人が居て面白い。彼らはネッシーではなくラッシーを見た。また途中、屋根つき馬車に乗った小人(小人症の人というべきか?)のジプシーと道連れになった。ジプシーは愛犬トィーツを連れていて、犬の芸と人形芝居で町々を巡業していて、ラッシーもかれらの興業に参加。
しかしとても悲しい場面がある。森で野宿している時、悪漢たちに襲われ、トィーツはご主人の小人を守ろうとして殴り殺されてしまう。犬と人間が死という別れを味わわねばならない悲しい定めに涙。

子供に見せるのには最高、大人も大人なりに感動できる作品だ。
出てくるのが犬だからといってバカにしたものではない。

<おまけ>
ピーター・オトール御大、健在!随分年を取ったがあの青い空色の目も健在だ!

名犬ラッシー





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Last updated  2007.06.21 09:02:20
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背番号のないエース0829@ ニーナ・ホス 「水を抱く女」に、上記の内容について記…
背番号のないエース0829@ ニーナ・ホス 「水を抱く女」に、上記の内容について記…
背番号のないエース0829@ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
アイスクリーム@ Re:エリザベート愛と哀しみの皇妃(オーストリア、ドイツテレビドラマ)(08/09) 綺麗事ではなくメロドラマ仕立て。 勝ち…
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