つれつれ

2006/03/22(水)01:04

いかなご・玉子焼き・おじさん

たびのこと(25)

“いかなごのくぎ煮”を買いに行くと母が言うので 明石・魚の棚商店街へ行く。 このいかなご、兵庫県以外での認知度がどのくらいなのかわからないが 稚魚を砂糖、醤油、しょうが等で佃煮風に甘辛く煮上げたくぎ煮は 明石、神戸辺の春の定番だ。 この季節になると家々の台所からくぎ煮を作っているらしき匂いがする。 私は甘辛い味付けのものが全般的に苦手なので興味がないが 母はどっさり買い込み 生のいかなごも2kg買って、うちで煮て、さきほど持って帰っていった。 (そしてもっともっと煮たそうだった) 今、うち中にくぎ煮の香りが…。夢に出そうだ。 明石といえば明石焼き。 別名“玉子焼き”とも言われるそれの、全国区的認知度もまた不明だが 明石でたこ焼きといえばこれのこととなる(らしい)。 普通のたこ焼きより卵をたっぷり使っていて 生地がとろとろでやわらかい。 だし汁につけていただく。 今日久しぶりに食べたけど 丸く焼き上がったそれをお箸で持ち上げると、自らの重みでゆるゆると崩れてくる。 ふわっとやわらかい中にたこがころんとひとつ。 焼き立てはとても熱いのでお箸で割って、割ると余計つかみにくいので だし汁ごといただく。 折しもWBCの決勝戦をやっており 商店街の中にある電気屋さんのウィンドウに群がるおじさんたち。 きっといかなご買出しにつき合わされたに違いない。 ウィンドウ内に大型テレビ。 試合は終盤。1ストライク、1アウトごとに歓声が上がる。 群れの端っこに立ってみる。 よくテレビで見かける、集団で観戦、というのを体験。 ピンポイントで明石を満喫してしまった。 写真は玉子焼き。

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