An opening of December
12月。生まれ月ということもあり、私の大好きなひと月が始まった。12月、冬の始まり。まだそんなに寒くはないけれどこれからどんどん空気が澄んでいく。濁りもも汚れもリセット、そんな気がする。誕生日は17日。12と17、この微妙に重い組み合わせがけっこう気に入っている。以前、学生のころにある先輩にお誕生日を尋ねたら「9月27日。クサンニジュウシチやねん」と言われた。今でも覚えているくらいだから確かに覚えやすいけど、「3」ってなんやねん、と思った。そんな風にどちらかがどちらかの倍数であるようなそんな組合せでないことさえ、17が素数であることを含めて、悪いけど気に入っている。12月生まれの困ったことはクリスマスと混同されることだ。お祝いをもらっても包装がクリスマス仕様であったりケーキを頼んでもサンタが乗っていたり。何より街が「クリスマス盛り上げムード」満載なことにがっくりする。私の場合は「ちがうもん。先に誕生日やもん」と思う。誕生日ということで、友達が食事に誘ってくれてもクリスマス万歳風潮に押され、どの店も満員だったり。以前何かの占いで「17日生まれは、幸も不幸も人一倍大きく深い」というのがあった。まるまる信じるわけではないし客観的には波乱万丈な人生では全くないけど個人的には、かすかにその風情あり、と思う。なので何月生まれであろうと17日生まれを見つけると嬉しくなる。誕生日が過ぎるとそうねクリスマスねみんな楽しいしねって思える。クリスマスも終わったらいかん、年賀状だ、と思う。そして新年。年の終わりの12月に向けてまたいろんな人の誕生日を見送っていく。そんな感じが心地いい。