2008/04/16(水)17:09
学資保険の損得・・勘ちがいしている人が多いです
貯蓄で・・6.75%で運用するのと同じ?
( だから・・学資保険はお得? )
読者から質問です。
おおゆきさん ・・からです。
昨日に引き続きの質問です。
昨日の記事「学資保険・・オバかさん。」参照。
早速教えてくださりありがとうございます。
解釈の確認なのですが、
今後の金利上昇に適宜対応できるように
積み立て預金と定期預金の併用がよい
ということなんですよね?
すみません、情報を加えます。
長男、
保険料総額2,844,870円返戻率105.4%
次男、
総額2,804,490円、返戻率106.9%です。
返戻率を見て有利ではないかと考えました。
ぜんぜん・・有利ではありません。
( モウシワケナイケド・・ )
うちの場合は2人とも10年未満の契約となります。
保険ではなく預金すると仮定します。
今後10年のうちに、長男の場合6.75%
(源泉税20%を引くと5.4%になるレート)で
自分での運用することが前提になると
おもうんですが、間違っていますか?
はい、まちがっています。
頭がかたくてすみません。
おっしゃっていることをちゃんと理解したいので
質問させていただきます。
よろしくおねがいします。
質問をいただく場合は・・要点を整理して、
必要情報を簡潔に伝えてほしい・・です。
文章は長いけど・・欲しい情報がない
そんなケースが多いです。
・毎月(or毎年)の積立て額
・積立て期間
・受取額総額
この質問で欲しい情報は・・これだけです。
情報不足の中で・・、
気になった部分だけコメントしておきます。
貯蓄で毎年6.75%(税込み)で運用なんて
まったく無理だから・・学資保険の方がお得♪
・・なんて考えるのは、大いなる勘ちがいです。
返礼率105.4%や、返戻率106.9%というのは、
それぞれ毎年5.4%や6.9%で運用できた
・・ということではありません。
期間が10年未満としか書かれていませんが、
仮に10年だとします。
シンプルに単利で考えれば、それぞれの年利は
5.4% ÷ 10年 = 0.54%
6.9% ÷ 10年 = 0.69%
・・で、学資保険での積み立てパフォーマンスは、
現在の預金金利に毛が生えた程度です。
( 長期の運用のくせに・・ですよ )
こんな低利で長期間固定してしまうのは損!
なんですよ~・・と、いつも言っています。
ついでに「預金で6~7%の運用と同じ」と
おっしゃる話に触れると・・たとえば・・、
毎年70万円を1年複利で10年間積立てる場合、
年利 6%なら、受取額は 922万円
年利 7%なら、受取額は 967万円
・・に、なります。
おっしゃるような・・返礼率を見ると・・、
922万円 ÷ 700万円 × 100 = 131.71
967万円 ÷ 700万円 × 100 = 138.14
・・で、まったく次元のちがう話になります。
6~7%で積み立て・・とは、こういうことです。
これから・・このような高金利になることは
あり得ないかもしれませんが・・、
今後10年間で・・学資保険の年利0.5~0.6%を
上回る預貯金が出てくることは充分に考えられます。
その時に・・低利率を長期固定していて、
地団太を踏むことがないように・・。
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