武田つとむファイナンシャルプランナー事務所 岩手 盛岡駅前

2009/01/15(木)17:37

生命保険必要額は住宅取得で減るとは限らない

生命保険(2105)

常識は、実は・・鵜呑みにはできません。 【 一般常識 】 「マイホーム取得では、住宅ローンを借りる際に  団体信用生命保険に加入する。  もしローン返済者が死亡しても、  保険が降りて・・以後の返済は消える。  ・・なので、生命保険の保障額は、  その分を減額することができる。」 マイホーム取得の時期は生命保険の見直し時期。 『住宅取得をすると、生命保険必要額が減る。』 ・・というのが通説になっています。 本当にそうでしょうか? ・・というお話です。 生命保険の死亡保障必要額は・・主に、 以下の項目の値が大きい人ほど・・少なくて済みます。 ・貯蓄額 ・厚生年金に加入している本人の勤労収入 ・配偶者の勤労収入 ・高校生以下の子どもの数 ・勤務先からの死亡退職金 逆に・・以下の項目の値が大きい人ほど・・ 多額の保障が必要になります。 ・生活費 ・住居費 ・教育費 ・趣味・レジャー費 ・車の費用 ・負債 今・・顧問会員のキャッシュフローを作成中です。 マイホーム取得を想定した シミュレーション・キャッシュフローです。 顧問会員のNさん(30代)    (相談:ライフプランニング) Mさんは現在アパート住まいで、 住宅取得のシミュレーションは、 土地を購入しての新築・・ということになります。 その際に・・住宅建築で 「生命保険必要額」が減る要因と、増える要因を見ると・・ 【 減る要因 】 ・生涯の家賃負担が無くなる。 ( 住居費 ) 【 増える要因 】 ・建築費に自己資金を充当、貯蓄が減る。 ( 貯蓄 ) ・固定資産税等の負担が発生する。 ( 住居費 ) ところが・・ 現実の問題として、アパート住まいの家族で 大黒柱の夫が亡くなったら・・遺された妻は、 子どもを抱えてどう行動するでしょうか? ( 一生・・アパート暮らしをするでしょうか? ) Nさんの場合は・・「実家に帰る。」・・でした。 死亡保障必要額を算出するため、 ヒアリングを行なった結果です。 このように・・戻る実家がある人は、 そのように行動するのが現実的(当たり前)・・です。 「一生・・家賃を払う」・・わけではないということです。 結果・・、Nさん(夫)の現状での死亡保障必要額は、 マイナス約3,500万円!・・です。 ( 生命保険は不要・・ということ ) そのNさんが・・マイホームを取得するとどうなるか? 上記の【減る要因】は、元々存在せず、 【増える要因】だけを考慮することになります。 『住宅取得をすると、生命保険必要額が増える。』 ことに、Nさんの場合はなります。 常識と反対の状況になってしまいます。 ( 実は・・増えるケース、以外に多い ) ま・・それでも、Nさんの場合は、 まだ・・しっかりシミュレーションをしていませんが、 現状でマイナス3,500万円ですから・・、 保障が必要になることはないと思われます・・が。 Nさんのライフプランニング(生活設計) 進行状況    1 ヒアリング        家族状況・家計収支・資産・職歴ほか    2 家計の現状診断         診断資料(小冊子) 問題点把握    3 生活設計 シミュレーション        設計資料(キャッシュフロー表ほか)    4 実行支援        商品選択や処理(金融商品・保険・ローンほか)        住宅・不動産・相続等の段取り・手続き    5 事後チェック        計画の実行・・進行状況、必要に応じた修正 《 消費者の方へ 》  質問・感想など気軽にどうぞ。できるだけ早めにお返事します。 ( 具体的な質問の際は、できるだけ詳しい情報提供を ) 《 業界の方へ 》 コメントを頂く場合は所属・姓名を名乗り、 私同様・・個人が特定できる状況で、正々堂々とお願いします。 読者の参考にもなるので、敬意を表してきちんとお返事します。 ( 匿名コメントは削除 : 無駄な手間隙はご遠慮下さい )

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