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★彡Tom with CJ43/SC54/KF11

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'05/6/26 奥多摩(東京)

廃虚に突撃せよ! in 奥多摩(2005.06.26)


今回は楽天外の知人からスクーターでのツーリングのお誘いがあり、これに乗っかって東京の西の果て・奥多摩に行って来ました
私がこれ以前に奥多摩に行ったのは、お馴染み奥多摩の周遊道路が“有料道路”という名称で通行に料金が必要だった頃なので
すでに記憶のカケラも残っとりゃしませんがな、へぇ(爆)…というわけで、今回の参加メンバーは以下の通りとなっています
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隊長:シグナス180 隊員A:ヴェクスター150 隊員B:マジェスティ125 隊員C:スカイウェイブ250(私)
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ざっと見てみると実にバラエティに富んだスクーターが集まっており、しかも私のスカブーが参加者中最大排気量とは何ともまた
不可思議な(笑)…で、今回は目的がさらに不可思議なものになっていたんです…隊長の発案&意向により「大昔に廃止となった
奥多摩のロープウェイと水根貨物線の跡地を探索する」…ほほぅ、近頃流行りの(?)“廃線巡りツアー”ってヤツですか!(微汗)
企画段階から何やら珍妙な雰囲気が漂っている(笑)ツーリングは、東京/西東京市内(保谷近辺)のコンビニに集合、上記の4名で
7:30頃に出発、青梅街道を通って奥多摩を目指し激走…よいお天気の中だんだんと気温も上がって行きました…(暑)

朝からお天気も上々で、出発の時点からすでに汗ダクモードに突入!(激暑)
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奥多摩までは青梅街道を走り、青梅市民会館前から南側を併行して走っている吉野街道を通って古里(○こり:×ふるさと←笑)から
再び青梅街道に戻ります 有名な日原鍾乳洞に繋がる日原街道を入口をそのまま通り過ぎて奥多摩湖の北側をさらに走り
本日の最初の目的地である奥多摩ロープウェイの川野駅に到着! ほほぅ、これですかウワサの廃虚スポットは…(激観察)
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金網状のフェンスで囲まれたテニスコート跡の向こう側…それが川野駅の駅舎です テニスコートと駅舎の間にはゲートボールの
コートが2面設けられていて、これは現在でも利用されているらしく、画像右側の建物がその管理及び休憩所として利用されて
いるようです 室内に今年&今月のカレンダーがかかっていたので(笑)…隊長と隊員Bが注意深く入口から安全を確認してから
進入して行きます…ちなみにこの探検では某探検隊のようにカメラが前から撮っていたりはしません(爆笑)…建物の右側から下を
覗いてみるとありました、奥多摩ロープウェイ“くもとり号”! よく見てみると先に潜入した隊長がすでにゴンドラにて御満悦
状態ですな(爆笑)…安全な潜入が可能なようなので、続いて隊員Aと私も進入を開始! おおっ、なんとも怪しい雰囲気が…(震)

建物は完全に形を留めているものの、中はすでに廃虚状態…慎重に歩を進めて駅のホームに入ります 隊長&隊員A・Bが観察を
続行中…やはり屋根の下にあるという事で多少の錆はあるものの全体的にそれほど朽ちてはいない感じでした ゴンドラから
進行方向を見てみたところ、すっかり木が生い茂っていて全く前方を見る事が出来ません いったいどれだけ長い間このままに
なっているのかがそんなところからも伺えますね…運用当時の開けた風景は、今では完全に覆い隠されてしまっていました

ゴンドラに続いて駅舎を探索します 運転室はスイッチ類こそないものの機器の外面がそのまま残っていました 有事に陸運局に
届け出るためと思しき“運転事故届出書”が(古)…機械室のほうはほぼそのままの状態らしく、もちろんワイヤーは張りっ放しに
なっています ゆえにゴンドラも先ほどの画像のようにぶら下がったままここで日々を過ごしているわけですね…(寂)
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駅舎の運転室から見た“くもとり号”…最盛期にはたくさんの乗客で賑わったであろうこの駅で、今ではこうしてひっそりと
奥多摩の昼夜を見守り続けています 当時の思い出話を語れるという人はいったいどのくらいいるのでしょうか…


そんな川野駅を後にして、続いてはその対岸側・三頭山口(みとうさんぐち)駅跡に向かいます こちらの駅は奥多摩周遊道路の
西側ゲートのすぐそばにありました 有料道路時代の名残りである料金所のゲートは撤去されずそのまま残されています
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広い捉え方で行けばこのゲートもある意味“廃虚”か(笑)…それにしても困ったものです>速度制限 近頃では取り締まりも
頻繁に行なわれているようで、とても気持ち良く走れる場所ではありませんね…今回もそのまま引き返しました(怒)

三頭山口駅はもともと三頭山の登山道から歩いてのが正規ルートだったのですが、今ではその登山道から繋がる道もなくなって
いるため、アプローチは道路側から上がって行く形になります 急な階段からやがてジャングル状態になり、そこからかなりの
急斜面をそこいらの木などに掴まりながらヨイショコラと登る…これはかなりの要注意度です マジで危険です…(恐)


そんなこんなでどうにか無事到着! こちらでは“みとう号”が佇んでいました 天井部にはかなりツタの類いが絡まって
いますね…自然に見入られたのか?(謎) ホームの天井には巨大な蜂の巣がありました 頼むから出て来てくれるなよ…(怖)
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このロープウェイの場合川野駅側に原動機があるので、こちら三頭山口駅側では同じ機械室でも中身が多少異なっています
つまりこちらの機械室ではワイヤーを引っかけて送り込みと送り出しをしており、“運転室”は存在しないという事になる
わけですね…何だか意外なところでロープウェイの仕組みのお勉強にもなりましたね…メモしておこうっと!(笑)
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駅舎の入口側に回ってみました こちらは入口のドアの枠も残っていて、川野より少しだけ駅舎の佇まいがより残っている
感じがしますね…汗びっしょりの隊員Bが観察しているプレートはもちろん当時のもので、昭和36年に竣工されたもので
ある事がわかります ふむふむ、私よりもずっと年上なんだなぁ(苦笑)…ここで注目したいのが川野駅との“高低差”…何と
65m“しかない”! つまりこれは本当に“対岸との橋渡し”のような感じの作りになっているわけですね…「廃止されて
以来ワイヤーが張りっ放し」という話を先に書きましたが、そんな状態で放置されているにもかかわらず崩壊や落下といった
事故に至っていないのは、この高低差のなさが関わっているのかなという気がしました “たったの”65m(驚)…加えて
全長も620m余りとかなり短いのですが、それらと併合するかのようにその寿命も短いものだったようですね…(悲)
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こちらの駅舎では様々なものがありました 下の左は冬期の休業を告知する告知板で、見てみると昭和41年の12月1日から
翌年の2月28日までと書かれています 廃止の時期がはっきりしていない同ロープウェイですが、この告知板から察するに
最低でも昭和41年までは営業運転されていた、という事が言えるわけですね…ほほ~、これまた勉強になるなぁ…(苦笑)
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右の木標にはロープウェイの運行管理をしていたと思われる社名が書かれています “小河内観光開発株式会社”…ゴンドラの
ロープウェイの側面に書かれていた“OKK”はこの会社名の頭文字という事なわけですね…うーむ、なるほど×2

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左が先ほど書いた“そこいらの木などに掴まりながら登ったかなりの急斜面”を上から見たところです もともと管理用の
通路として設けられていたものらしく、この斜面部分は足かけ用にコンクリ(?)の細いブロックが埋め込まれているだけの
造りで、それもかなり土に埋もれた状態だったのでかかりが少なく危険大!(震) 廃止以来そのまま放置されている2つの
鉄塔とワイヤーを横目に見ながら降りて行く…そう、このロープウェイはたったの2つの鉄塔で支えられているわけです!
先ほども書いたように621m余りという短全長と65mという少高低差ならではの造りという事なのでしょうね…(驚)

スリリングな2ケ所の探検を無事終了し、空腹感の発生した一行は湖沿いにある“のんきや”に突撃して昼食を摂りました
特に名物や目玉メニューがあったりはしませんでしたが、暑い中走行と探検をして来た一行は大満足! 私は中華そばの
味噌を食べましたが、近頃多くのラーメン店がムチムチでシコシコの麺を使う中、久しぶりの細麺は何となく新鮮でした!


続いて“水根線跡”へ…現在の奥多摩駅はその昔“氷川駅”という名前で、そこと奥多摩湖を結んでいた貨物線が水根線です
つまり現在の“小河内ダム”の建設の資材や人員の運搬のために作られた貨物線という事なわけですね…周辺には橋梁や
トンネルがいくつも残っており、そのうち最もアプローチが容易なポイントに向け走ります…目的地は駅からさらに奥に進んだ
ところにあり、ちょっとした斜面から橋の上に上がる事が出来ました レールも一部残されており、確かにここを列車が走って
いたという事が伺えます…この場所、振り返ると民家の庭先になっており、これまでとは違った緊張を伴う慎重な探検に…(苦笑)
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以上にて探検モードは無事全行程終了! この後は温泉にどっぷりと…と、その前に奥多摩の“名物コンビニ”に突撃しました
いったい何が“名物”なのかと言うと、このヤマザキデイリーストアは何と東京都の最西端に位置しているのだそうです!(驚)
入口前には“コンビニ終点”の看板が誇らし気に置かれていますね(苦笑)…まぁ売っているものは特に違いもなしですが…(爆)

さすがにこのような感じの並びにしてみると、色が真っ黒な事もあってやたらデカく見えますね…>おいらのスカブー(笑)

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本日のお風呂処はこちら、“奥多摩温泉 もえぎの湯”! 大きな露天風呂があり奥多摩を訪れる人たちの間でも大変人気がある
温泉処です…なのに、あぁそれなのに私と来たら足を傷めていて入浴不可!(核爆) 隊長と隊員A・Bを風呂に送り出し、私は
上のフロアにて待機モードに(無念)…下駄箱に靴を入れ、その鍵をフロントに預けると画像のようなリストタグを渡されます
店内での飲食の会計がこのタグで登録され、退場時に一括で精算出来るというシステムになっていました やがて御満悦状態の
隊長及び隊員A・Bと合流、ひと休みした後に出発しました 建物も新しくて清潔感のある、なかなかよいところでした!


帰路は青梅駅近辺での寄り道を経てその後は一気に駆け抜け、同じ西東京市内ながら朝とは別のコンビニに戻って来て解散と
なりました 距離的には150kmちょいとそれほどなかったものの、“暑い中でオール下道”という事もあってそれなりに
“走った感”のあるツーリングとなりました 一方、初めての“廃虚突撃”も妙に新鮮で、ちょっとクセになりそう…(爆)
押忍、次回はこの解散場所の隣にある焼肉(食べ放題)で打ち上がるってのはどうでしょうか? 検討して下され~!(笑)


<終>


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