2014/03/10(月)23:50
チャングム ( かあチャン、涙グム ) 。。。。( 其之二)
にほんブログ村 第二章 それは、奇跡としか、言いようがなかった。
世界の長寿国日本。 しかし、本人の意志とは別のところで、医療・介護 により、ただただ生かされているだけの人間も多い。自ら命を 絶つ権利を認める徳政令が発布され、おじ捨て山が WHOの 認可のもと設置された。そして、J-VILLAGE (JIJI-V.)と 呼ばれていた。
それを風の便りで聞いていた恵美凜は、もしやと思い 富士樹海の奥深くにある、おじ捨て山を訪れた。そして、 そこで悠愛と再会したのだった。
被爆したことによって、甲状腺がんと前立腺がん患った 彼は、自らの死が近い事を悟りおじ捨て山でその時を、
静かに迎えようとしていた。
放射能を浴び、全身ケロイド状の姿に、
恵美凜が知っていたあの精悍な男を、
重ねる事は出来なかった。
ただ、その鋭い眼光の奥にある、
いまだ変わらぬやさしに、
恵美凜は自分に対する、彼の
愛を感じた。
( この子達は。。 )
( なにも、言わなくてもいい。。)
譲と弾を、悠愛はそのやせ細った、
腕の中に抱き締めた。。
(パパなんだね。。)
目には映らぬ父親の姿を、二人は
手で触れ心で確かなものとした。。
やはり、日本に戻ってきてよかったと、
恵美凜の目から、大粒の涙がこぼれた。。。
秋の夕陽は、つるべ落とし。
4人の影を、夕闇がやさしく
包んでいった。。。
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