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最近 LGBTという言葉をよく聞きます。
LESBIAN( レスビアン 女性同性愛者 )、 GEY( ゲイ 男性同性愛者 )、 BISEXUAL( バイセクシュアル 両性愛者 )、TRANSGENDER( トランス ジェンダー )の、各語の頭文字をとったものです。
19世紀から20世紀において、LGBTは精神障害として偏見をもたれていたこと から、彼等自身も社会から隠れるように、生活していました。しかし昨今では、その 存在が公然化し、性の自由として彼らの権利もまた、認められるようになったわけです。
実際東京都渋谷区では、2015年に男女平等及び多様性を尊重する社会を推移する 条例が可決され、同性カップルを結婚に相当する関係と認める、< パートナー シップ証明書 >を交付する事となりました。
一方、街中でダウン症の方を、よくみかけます。鼻の根元が低い、目がややつり 上がった顔貌に、特徴がありますので直ぐにわかります。 ダウン症とは、先天性の症候群で、1000人に一人という高い割合で生まれます。
先天性の心疾患、消化器疾患、目振や斜視などの眼の症状、難聴などの合併症 をあわせもつことから、発達に大きな問題を抱えています。かつてはダウン症の 人の寿命は短かったのですが、現在では医療の発達により、合併症が治療でき、 長く生きられるようになったわけです。
この結果彼らを、会社やコミュニテイーがどのように受け入れていくべきか、 問われているのが実情。
このLGBTとダウン症という、いわゆる社会的な差別を受けている者達に、光を当てた映画を見ました。2012年に公開された、< チョコレート ドーナツ 原題 ANY DAY NOW >。
1970年代のニューヨークブルックリンで、育児放棄された障害児をゲイの男性が 育てたという実話に着想を得て、制作された映画です。
ストーリーは、1979年カリフォルニアがバックグラウンド。 シンガーを夢見ながら、ショーダンサーとして、日銭を稼ぐルデイ。ゲイであること を隠して、生きる弁護士のポール。そして、麻薬中毒患者の母の下で、愛を知らず 育った、ダウン症のマルコ。
ゲイ同士のルデイとポールは、深く愛し合い同居を始めます。 薬物使用で逮捕された母親に、委棄されたマルコを二人が引き取り、我が子のように 慈しみ育てるのです。
しかしそんな幸せの時は、長く続きません。 ゲイであるがゆえに社会の好奇の目にさらされ、法によってマルコはポールと ルデイーから引き離されてしまいます。
そして、悲劇の結末が待ち受けています。
マルコを演じたアイザック・レイヴァは、実際俳優を目指すダウン症の患者であり、 またルデイーを熱演したアラン・カミングは、彼自身が同性婚をしたゲイだけに、 二人の演技には不自然さを感じません。
アラン・カミングがこの映画の中で歌う、ボブ・デイランの名曲< I SHALL BE RELEASED >を初めとして、1970年代に流行った曲のBGMが、映画に彩りを 添えてます。
マイナリテイに対する差別への怒り、そして家族の愛とはなにか?を 問いかけている、とても考えさせられる映画でしたね。
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