想い出は心の宝石箱に。。。

　　　　　　　　　　　

　松竹によって、1969年（昭和44年）8月に第一作が公開され、1995年（平成

　7年）までに​​全48作、1997年（平成9年）に特別編1作品が制作された、

　ロングランの国民的人気映画​​ですね。　


　

 　内容は毎回ワンパターンで、寅次郎が旅先で出会うマドンナに、惚れてしまい

　ます。その後、​​​舞台を柴又の草ダンゴ＜とらや＞に移し、賑やかな人情喜劇が

　そこで展開されます。最終的に​​​そのマドンナとは結ばれずに、正月前やお盆前の

　テキヤ稼業寅さんの口上で、終わります。

​ 
　
　この歳になって見ると、なんだかいいんだよね。

​　日本人の忘れていた​人情​というものが、ドラマのあちこちに散りばめられて

  いて。​
　　

   管理社会から逸脱した、奔放な寅さんの生き方。

​​　困っている人を見ると声をかけ、助けてあげる優しさなんて、今の日本人に

　ありまっか？！​​​​多くの人が寅さんを愛するのは、そうありたいとする日本人の

　心の憧れかも、しれませんね。​​
　



　　　　　　　






​​　キネマ旬報の読者が選んだ、男はつらいよ48作品の中での、ベスト

   １０は・・​​
                        


​

​


​　以前ツタヤのＤＶＤ宅配レンタルのメンバーだった時に、この上位三作品を

　借りて鑑賞しましたが、さすがどれも甲乙つけがたい、面白いものでした。　​

　
​​​　マドンナとしては、第11、15、25、48作品に、リリー役で出演した浅丘

 ルリコが最多。ドサ回りの三流歌手で、多くのマドンナとは異なり堅気でない

 と言う点でも、寅次郎のよき理解者でつり合いもとれている女性。​​​
   


　　


 

​　浅丘は第48作の出演時、具合の悪そうな渥美清の姿を見て「もしかしたらこれが

　最後の作品になるかもしれない」と思い、監督の山田洋次に「最後の作品になる

　かもしれないから、寅さんとリリーを結婚させてほしい」と何度も懇願した

　そうです。

　
　​​​しかし、山田洋次は節目の50作までは、何とか製作したかったらしく、この​​

　願いは結局叶えられませんでした。そして浅丘が懸念した通り、渥美が半年後の

　1996年8月4日に死去したことから、第48作品が事実上の最終作品となって

　しまいました。




​​​​​　フーテンの寅さんがリリーと結ばれたら、どんな家庭を築いたのでしょう

　うね？？？？

　幸せになれたのかしら？？？？



　「それを言っちゃあおしまいよ」

　「今夜はこのへんでお開きってことにするか」


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