にほんブログ村
セブン-イレブン南上小阪店のオーナーが、営業時間を24時間から
19時間に短縮したことで、本部からフランチャイズ(以下FC)契約違反を理由
に、1700万円の請求とFC解約を求められました。
人手不足に悩む店舗のオーナーが、長時間労働を強いられる社会情勢から、
セブン-イレブンをはじめとするコンビニ各社は、24時間営業の見直し
などを始めました。
そもそも、コンビニの24時間営業は、日本だけの特殊事情なのでしょうか?
日本に近いアジアの国々、韓国や台湾、中国などのほかにもタイやベトナムに
進出した、セブンイレブンやファミリーマートなどでは、24時間営業している
ところもあります。
コンビニ発祥の地アメリカでは、ガソリンスタンドなどに併設
されている店舗も多く、24時間営業のところもあります。そもそもアメリカは
広大な国土ゆえ、特に長距離を移動する車が人家のない地域で立ち往生すること
は、生死に関わる問題となります。
そのため、最低限の生活必需品や少々の休息がとれる軽食・ドリンク類など、
多種多様な商品が用意されているのが、ampmや mini-martなどです。
しかし、ヨーロッパの国々では、24時間営業のお店はなかなかありません。
ヨーロッパでは、日曜や祭日を「お休み」にしている店舗がほとんどで、夜も
開けて働くという概念がありません。皇子が駐在したウイーンでも、スーパー
が週末は土曜日の午前中だけの営業で、往生こきました。
コンビニ普及期では都心の家賃が高く、長時間営業すれば時間当たりの家賃の
低下が見込めました。また、人余りの時代ということで人材確保も容易で、
とりあえず開けておく方が、有利であった事は事実。
しかし、2013年以降は一転人出不足が深刻となり、人件費の高騰による
赤字時間帯の増加に加え若者人口の減少もあって、24時間営業の必要性が問われる
時代となったわけです。
それでは、消費者は本問題をどう考えているのでしょうか?
朝日新聞土曜版be の、< お店の24時間営業は必要か? >と
いう読者アンケートの結果は、84%が必要なしとしています。
その理由は、
第一位 深夜・未明に店を利用しない
第二位 オーナーや従業員の健康が心配
第三位 深夜・未明に働くのは問題
第四位 店の光熱費が無駄
第五位 人手不足だから仕方がない
一方、24時間営業を必要とする意見は、
第一位 明かりが治安面で効果あり
第ニ位 欲しい商品をいつでも買える
第三位 他店が早く閉まるので便利
第四位 深夜・未明にトイレを利用出来る
第五位 深夜・未明にしか買い物が出来ない
回答者の年齢によって、24時間必要性には大きな違いが、でているそうです。
必要派は、70代で10人に一人、30代になると3人に一人となり、現役世代で
その必要性を認める割合が、増える傾向にあると。
モノやサービスが簡単に手に入る社会となり、それに対する感謝やありがたみが
薄れていくこと自体が、問題とは思いませんか?
なにもないところから、工夫や創造が生まれるわけで、24時間営業は大きな
社会的岐路に、立たされているといえるのでは、ないでしょうか????
ブログ村ランキング参加しています。
下の画像を応援クリックしてね。
↓
にほんブログ村