想い出は心の宝石箱に。。。

　​悠愛家は裕福ではなかったので、先祖代々のひな人形もなく、また​​吾子供は

　息子一人ということもあり、雛祭とは縁が遠い人生でした。​​​​女の子のいる家庭

　では ひな人形を飾り、ひなあられ・菱餅・桃の花を​​​​​備え、当日は白酒や

   ちらし寿司で、お祝い行います。​​

　ひな人形は、宮中の殿上人の装束（　平安装束　）を模していて、​​​親王と親王妃

　の内裏雛、三人官女、五人囃子、随身（　右大臣・左大臣　）​​​、三人一組の

   仕丁あるいは衛士で構成されています。

​​　結婚式での新郎新婦の立ち位置と同様に、関東では男雛を右（​​向かって

  左　）に配置するのが一般的。ところが、山形でお雛様が​​反対に飾られて

   いて、びっくりしました。







​​

​​​​　＜　君子南面し、左手・東側が上位　＞と古くから言われてきたごとく、​伝統的
　
　には向かって右が、男雛だそうです。京都を中心にして、関西​ではこの仕来

   たりに従っていて、また五人囃子が関東の能の囃子方ではなく、雅楽の囃子方

   だと。​​​​

​​　関東が逆の並べ方になったのは、昭和３年昭和天皇御大典の際、​​天皇が

   西洋に倣って向かって左側に立たれたことから、東京ひな人形卸商組合が男雛を

   向かって左に、飾ることを決めてからだそうな。

           　　  



​　山形は、歴史的に京都との関係が深く、酒田港と大阪・京都間の船が​運行して

　いたこともあり、京都の舞妓や料亭文化が山形で継承された由。それ故に、

　雛人形の飾り方も今もなお、京都の伝統に従っていると、​山形銀行長谷川頭取

　（　当時副頭取　）から、教えて戴きました。


​

​​　おっ・・・・悠愛家にも、しょぼいお雛様が、ありましたぞもなし。​​

​​　​​​あの三春人形です。福島県田村郡三春町で製作されている、張子​​​人形の

　伝統美術工芸品。​​

　​約３百年前の江戸時代元禄年間に、京都からその製法が伝わり、​​​現在＜　

　高柴デコ屋敷　＞の５軒で、三春人形は製作されています。​​

　郡山在勤時、工房を見学方々この人形を収集したのですが、3・11の東日本

　大震災で被害にあい五体満足な人形は、残りわずかとなってしまいました。