2020/09/01(火)12:05
戦い済んで 。。。
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< 戦い済んで日が暮れて >は、佐藤愛子の小説のタイトルにも
なった、有名な軍歌< 戦友 >の7番の一節です。
♪ 戦いすんで日が暮れて 探して戻る心では
どうぞ生きていてくれよ ものなど言えと
願うたに ♪
職場で同じ釜の飯を食べた上司Mさん・同僚達と、1年に1回集まって
お昼を食べていました。
以前このブログで書いた事がありますが、長きに亘る会社生活で30名近くの
上司に仕えましたが、人間的に尊敬出来る方はわずかに2人。後は上ばかり
見ている< ヒラメ >タイプの輩が多く、サラリーマン社会ではそれが
スタンダードであっても、皇子的には< くず >の部類に入ります。
ある上司とは全くそりがあわず、会社でも一言も口を交わさない日々が続き
ました。いくら皇子が仕事が出来ても、当然感情に基づくその上司の人事考課点は
悪く、昇進の点ではほんま損をこきました。でも、そんな尊敬出来ない上司に
媚びおもねるより、それを自業自得して甘受する方が余程いいというのが、
皇子の信条でしたから。
ところがこの上司のMさんは、仕事が出来且人格者であったことから、退職後
彼から食事会の声がかかると、部下たちが喜んで集います。退職してしまえば、
在勤時代の上下関係はなくなるわけで、嫌な奴と無理して付き合う必要はあり
ません。ですから、真の意味で部下達から慕われている上司と、Mさんの場合は
言えるのではないでしょうか?
女性も含め出席者が全員70歳以上と、悠愛倶楽部なんて青年会のような
< 敬老会 >で、Mさんは今年で85歳になられます。会食での話題は
現役時代の仕事の苦労話が中心となり、また
( ◎ ◎さんは、どうしているのでしょうか? )と、
当時同じ部にいた方の消息の質問が飛び交いました。
( あっ・・◎◎さんは、亡くなられましたね。 )
( では、△△さんは?? )
( あの方も・・・ )と。 退職後は、それぞれが自分の好きな事をやっていますが、79歳になられた
< もと女性 >はいまだフラダンスをやられ、若い人達のグループに
混じって踊られていると。
( 高齢者の中で踊ることを、私のプライドが許さないのね。だって、遠目で
見ても私の肢体は、若い人たちのスタイルと、全く変わらないん
だから。 )
( え~~~ ??? )と、みんなの目が彼女の腰回りに。
( Kさん、目も悪くなったんじゃないの? 遠目ではわからなくても、近目で
みればとどのつまり、 トド なんよ。 ) ( 相変わらず悠愛さんは、太陽が自分を中心に廻っているような、考え方
だすな。 )
と、もと部下の遠慮のない指摘。
( そのほうが人間、幸せだっぺ!! )
( いんや、本人はそれで幸せかもしれないけど、周囲の人間はえらい迷惑
でしたが。 )
( は~~い、そうです。常日頃妻も、そのように申しておりますだ。)
などなど、現役時代とは違い、各自が< 歯に衣を着せぬ >ものいいに終始し、
毎回楽しい時間を過ごすことができました。そして、全員が健康でまた集える事を
願いながら散会。
ところが、上司のMさんが昨年脳梗塞倒れ入院。
退院されて電話があり、またみんなで集いたいと。コロナ問題で三密を
避けるようにとの指示であり、逢いたいのはやまやまですが、しばらく様子を
みましょうとお答えしました。
戦いすんで日が暮れて・・・・
それぞれの余生が、始まったわけですが・・・
やがて、あの人もこの人も亡くなられ・・
そして、誰もいなくなったあ~!!って、なるんでしょうね。
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