2020/10/06(火)12:30
秋刀魚 。。。
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秋の味覚を代表とするものとして、松茸や栗などがありますが、我々庶民に
とってはこれまで秋刀魚でした。
ところが数年前から不漁。24日に北海道厚岸漁港市場であった初競りで、
1キロ当たりの最高値が1万1千円と、昨年の初競りの最高値2330円の
5倍近い値がつきました。厚岸漁協の直売店では、1匹1050円のサンマ
が並んだそうです。
厚岸漁港で23~24日にあった、中型船4隻による初水揚げは、わずか
900キロ。同漁港など2港での昨年の初水揚げ計約40トンの2%強という、
品薄感が異例の高値を招いたわけです。
秋刀魚は北の海から産卵の為、夏から秋にかけて南下。ところが、地球温暖化
の影響で秋刀魚の回遊ルートが変化し、漁場が従来と異なって
しまった為と言われています。
秋刀魚の語源は、< 細長い魚 >を意味する古称< サマナ 狭真名 >
が変じてサンマとなった説や、< 大きな群れ >を意味する< サワ 沢 >
と魚を意する< マ >からなる < サワンマ >からくるとの説が
あります。秋刀魚という漢字表記は、大正時代からからだそうです
秋刀魚はやはり塩焼き。カボスやスダチなどの搾り汁や、ポン酢・醤油をかけ、
大根おろしを添えて食べますね。
スーパーでは目の赤いものも多く、鮮度のいいものを探さなければなりません。
そのこつは、目が濁っていない、口先がほんのり黄色、尾を持ちサンマの頭を上に
向けた時、体が曲がらずにまっすぐに立つものがいいのです。
サンマは庶民の魚だけに、サンマを題材にした落語噺も少なくありません。
その一つが< 目黒のさんま >。お殿さまが目黒まで遠乗りに出た際、
さんまを焼く匂いに魅せられ、これを食したところ美味しかったので、さんまが
大好きになりました。
この味が忘れられないお殿様、ところが殿中では食べられる由もなく、ある時
さんまをどうしても食べたいと所望したのでした。ところが家臣たちは、脂は
体に悪いとしてサンマの脂を抜き、骨がのどにささってはいけないと、骨を一本
一本抜いたので、サンマはぐずぐずになって原型を留めていません。こんな形では
出せないので、椀に入れてお殿様に出したのです。
これでは不味くて食べられたものでないサンマに、お殿様は
( いずれで求めたサンマだ?? )
と家臣に聞くと、
( 日本橋の魚河岸で求めたのものでございます。)
( うむうむ。。それはいかん。サンマは目黒に限る。 )
この落語噺に因み、目黒の誕生八幡神宮では、毎年9月の第一日曜日または
第二日曜日に、岩手県宮古産のサンマを振る舞う< 目黒のさんま祭り >
が、開催されます。 焼魚など、煙を大量に発生させる料理には、野外で料理出来る< 七輪 >
というものが昔ありました。簡単に持ち運び出来る、土製のコンロですね。
ケチで有名な町内の油屋に一泡吹かせようと、貧乏長屋の連中が夕方になったら
一斉に、サンマを焼くことにしたのです。油屋は火事と間違えて大騒ぎすると
思ったのですが、さんまを焼いているとわかった油屋の旦那は奉公人たちに、
( さあ~~、おかずはいらないよ。この匂いで飯を食べよう。 )
と言ったそうです。
テンテケテン~~・・・お後がよろしいようで。
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