2020/11/03(火)12:41
ストーカー 。。。
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つきまとい行為を警察が取り締まる事が出来ず、殺人に直結した桶川ストーカー
殺人事件を機に、< ストーカー行為等の規制等に関する法律>が、2000年
に制定されました。
しかし、警察は事件が勃発してからの犯人検挙に傾注しているわけで、
犯罪の予防には及び腰。相変わらず恋愛感情からくる、ストーカー犯罪が
後をたちません。
この件で想いだしたのが、皇子の< みちのく便り >1997年4月号の、
記事。
上司の陰謀にあって、岩手県盛岡支店に飛ばされた皇子は、取引実績や面談者
などを記載する業務月報提出慣行に逆らい、みちのく便りと称する日々雑感の
記事を毎月提出。
これに対し社内では、賛否両論がありましたが、公文でなく私文とすることで、
東北支社長がこれは面白いとして、応援してくれたのでした。 その記事とは、 =========================== 最近< ストーカー >なる言葉が、マスコミ誌上で話題となっています。
要は< 恋愛妄想狂 >の事で、相手の意思・人権を無視し好きになった相手を、
一方的に追い回すことです。自分の願いがかなわぬと攻撃性を高め、あげくの
果てに殺人事件にもつながるという、現代社会現象の一つにもなりつつあります。 早速テレビがストーカーをドラマ化し、日テレ系列で< ストカー 逃げ切れぬ
愛 >、フジテレビ系列で< ストーカー 誘う女 >を同時期に放映スタート
させ、先月で終了致しました。
前者は、渡部篤郎が演じる眼科医が、< 芸能人は歯が命 >のコマーシャル
で有名になった高岡早紀を追い回す男性の話。後者は、三菱石油のコマー
シャルで若者の心をときめかせた、雛形あきこが陣内孝則が演じる、商社
マンの家庭を恐怖に陥れる、女性ストーカーのドラマでした。
男女それぞれのストーカーをどのように描いていくか、大変興味をもって同時
並行的に見てきました。結論から言えば、ストーカーとしては女性より男性の方が
一般的であるのにも拘わらず、< 逃げ切れぬ愛 >は状況設定・人間関係が
極めて非現実的であり、渡部の熱演にもかかわらず、いまいちドラマとしての
成熟度に欠けていたとの印象。
一方< 誘う女 >は、女性ストーカーというあまり例をみないケースを描いて
いるものの、その心理描写が現実性をおびており、毎回ストーリーがどのように
展開されるか、面白く見ることが出来ました。しかし、最終回の結末が平々凡々・
陳腐なハッピーエンドになった為、それまでのドラマに対する好印象が
いっぺんに飛んでしまい、大変残念に思いました。
小職なら、恋愛妄想の相手の陣内のちぎれた写真が、桜の花びらとともにはらはら
と舞う中で、雛形を死なせるエンデイングにしたかったです。
何故、日本人はハッピーエンドのドラマを望み、安定志向からいつまでも抜け
出せないのでしょうか?旧態依然として政治体制が存続しているのも、案外
かかる日本人の国民性に起因しているのかもしれません。 ストーカーになる原因として、FATHER COMPLEX・ MOTHER COMPLEX
等の幼児体験があるそうです。誰もが青春時代には、< かなわぬ片思い >を
経験致しました。だからといって、相手を攻撃し・苦しめる行動にはでません
でした。
ストーカーという実力行使を含む心理の奥底になにがあるのか、一度覗いて
みたいものです。 夢の中でその恋を成就させるほど、若い世代には想像力がないからなので
しょうか?それとも、物質文明の中で育ってきたことから、己の欲するものは必ず
手に入れるとして、自己の欲望のおもくままに行動するところにあるので
しょうか?
いずれにしても、現代の悩める< 文明病 >として、これからも
ストーカーは多発すること間違いないでしょう。
================================= 23年前の執筆なのにさすが皇子、切れ味鋭い文章を綴っておりますがな。
でも、いくら私文とはいえかかる内容の月報を、本部長や部長を含めて社内で
回覧させていたその度胸、アホさ加減には、< 恐れ入谷の鬼子母神 >
だす。
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