2020/11/07(土)12:17
認知症 。。。
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ぴんぴんころりで終末を迎えるのが、誰しもの願い。しかし現実は、老い
の中で認知症と対峙しなければならない日が、やがてやってくるのでしょうね。
老化の場合認知症の場合物忘れの原因加齢による状態。
脳の神経細胞の機能が低下することから。脳の病気による状態。
広範囲で脳の神経細胞が死滅して数が少なくなり、脳が委縮することから。記憶力の低下記憶力が低下する記憶力の低下とともに、判断力や時間の感覚も低下する判断力の低下判断力は低下しない判断力が低下する自覚しているか物忘れをしているという自覚がある物忘れをしているという自覚がない体験を忘れる体験したことの一部分を忘れる(部分記憶の障害)体験したこと全体を忘れる(全体記憶の障害)物忘れが進行するか進行しない進行する日常生活への影響環境に変化がなければ特に支障はない 日常生活に支障がある
2020年1月11日に放送された、< NHKスペシャル 認知症の第一人者が
認知症になった >長谷川医師のドキュメンタリー番組再放送を見て、
いろいろ考えさせられた事がありました。
認知症医療の第一人者である長谷川医師は、自ら認知症になった事を公表し、
その姿を公に露呈することで、認知症とは何かを伝えたわけです。長谷川医師は、
痴呆症と言われ具体的な診断基準すらなかった時代に、記憶力などをテストする
「長谷川式簡易知能評価スケール」を開発し、初めて認知症の早期診断を
可能にしました。さらに、認知症の人の尊厳を守るため、病名を痴呆症から
認知症へ変更することを提唱し、86歳まで診療を続けたのでした。
認知症の進行と共に、彼が自覚したのは確かさという生活概念の衰え。そんな
彼を支えたのが、妻の瑞子と娘のまりさん。
「朝起きて『今日は何をするんだろうな』『俺は今どこにいるのかな』、自分自身の
あり方がはっきりしない。で、彼女が側にいて朝、言葉を交わしてくれる。
『おはよう、調子はどう?よく眠れた?』お互いにそういう言葉を交わし合ったり
するんだけど、それで『あっ、大丈夫なんだな、良かった』、だんだん(不安が)
薄れていって、確かさが戻ってくる。」
と、番組中長谷川医師は語っています。
彼は約40年前に認知症のデイサービスを提唱し、実践した1人。家族の
負担を減らし、認知症の人の精神機能を活発化させ、利用者が一緒に楽しめる場所
の重要性を訴え続けてきたのです。
しかし、自分がデイサービスに行く事となって、利用者全員で行うゲームに参加
した彼に、笑顔はありませんでした。介護する家族の負担軽減という意味は理解
しても、もしかしたら家族に見放されたのではないかという猜疑心からくる、
孤独感・孤立感を感じたのかもしれませんね。
取材の最後に、NHKの記者が長谷川医師に尋ねます。「認知症になって見える
景色はどんな景色か?」と。
「 変わらない、普通だ。前と同じ景色だよ。夕日が沈んでいくとき、富士山が
見えるとき、普通だ。会う人も普通だ。変わらない。」
かつての先輩医師から、長谷川医師が授かった言葉があります。
「 君自身が認知症になって、初めて君の研究は完成する 」
彼が自ら認知症となっての結論は、日々の煩わさから解放され静かにお迎えを
待つという、神様が用意してくれたひとつの救いが、認知症なのかも
しれないのだと。
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