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ああ、花々しい日々♪

ああ、花々しい日々♪

LOVE IS THE THING

 
 「恋こそがすべて」といわれると、ずいぶんお盛んですねぇと冷やかしのひとつもいってしまいたくなるのは、もう若かりし頃を懐かしむ年頃になったということなのでしょうか。

 ナットキングコールが「恋こそがすべて」とうまく歌っています。

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 このアルバムには有名な「スターダスト」も入っていますので、ぜひ聴いてもらいたいですね。
 

 「恋こそがすべて」は僕にとっても大切な曲です。

 今は亡き小川俊彦さんのスタンダードアルバム集の1曲目がこの曲だからです。

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 「LOVE IS THE THING」を小川さんは「愛がすべて」と訳していらっしゃいます。

 「恋こそがすべて」と訳した方も立派ですが、「愛がすべて」と主張なさる小川さんもなかなかに素敵だなぁと思います。

 ちなみにこのアルバムのジャケットではヤマブキが使われています。


ヤマブキ
別名  オモカゲグサ
分類  バラ科 ヤマブキ属
原産地 日本 中国
花言葉 待ちかねる 気品が高い



 別名を面影草(おもかげそう)といいます。

 その由来は「昔、愛し合っていた二人は悲しい別れをし、最後の思い出に二人の顔を鏡にうつし、泣きながら、その鏡を地に埋めて別れた。そのあとから、黄色い花が咲き人々はそれを面影草と呼んだ(講談社園芸百科事典より)」からきています。

 余談ですが、ヤマブキも一重咲き、八重咲きとありまして、一重咲きは実をつけるけど、八重咲きは実をつけないそうです。

 このへんも恋と愛の違いを考えると、いろいろな意味を含んでいるのではと深読みしたくなってしまいます。

 僕はこの八重咲きのヤマブキに「切り取った恋のかたち」を重ね合わせてみたくなります。

 一瞬の美しさにおいては「恋」にまさるものはないのではとも思ったりします。

 
 小川さんは奥さんのボーカルに重ね合わせるようにピアノを爪弾いています。

 それはきっと地に埋めた鏡を大事にそっと掘りあげていく作業に似ているのではないのでしょうか。

 そしてその鏡を掘り起こす作業は「恋」ではなくって「愛」によるものなんだろうなぁと想像します。

 この曲の中間部に「ほかの人たちが権力争いに明け暮れている間、私達は花々の間を歩いていける」と歌っている部分があります。

 そういうのって素敵だなぁと思います。

 そして、そういう生き方を小川さん夫妻はなさってきたんだろうなぁとしみじみ思うんです。

 

 

  


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