2013/05/03(金)08:32
世界文化遺産(2)
日本の富士山が世界文化遺産に登録される。今後は起きる、様々問題が
提起されており、観光客の増加、発生するゴミの問題、入山料金の発生
地元住民に対する政策等である。
前回記事のつづき、
富士信仰は平安時代からあり、各時代の変遷をえて室町時代を向か
え、室町時代末期から桃山時代、江戸時代までを生きた長谷川角行
(1541-1646)という修験者が出て「富士の人穴」(富士
北西麓にある洞窟)の修業ののち、従来の浅間大菩薩信仰を敷衍(
ふえん)して仙元大日(仙元大菩薩)の信仰を開いた。
その教とは要するに病気快癒や安産などといつた当代大衆の現世利益
への願いに応じるものである。これを「民衆宗教」と規定する立場が
あつて、角行はそれらに加えて天下泰平国土安穏と普遍的課題、問い
にも熱心な態度で向かった、角行は江戸時代の正保三年(1646)
富士の人穴で生涯を終えた、この角行が富士講の初祖とされる。
つづく