2006/04/13(木)00:29
行ってから読むか、読んでから行くか:ダ・ヴィンチ・コードを読んで
上中下巻の文庫本3冊を大人買いした「ダ・ヴィンチ・コード」を一気に大人読みした。
あれ、この表現正しい(笑)?
これから読む人のためにもネタばらしはしないが、フランス、イタリア、イギリスを舞台にキリスト教世界に潜む謎が芸術作品を巡って展開される、スピード感&うんちくに満ちたなかなかの秀作であった。
ちょっとノリが「24」とかぶって感じたのは私だけ??
その話はさておき、ルーヴル美術館のモナ・リザこそ生で見たことがあるものの、ミラノに行った時は予約が満杯で「最後の晩餐」を見ることができなかったし、イギリスに行ったことがないのでウェストミンスター寺院も未踏である。
改めてヨーロッパを旅したいなあ。
私がこの小説で一番心に残ったセリフはこれである。(ネタばれにはならないはず!)
「人が無謀なふるまいに及ぶのは、欲するものを得ようとする場合よりも、恐れるものを取り除こうとする場合の方がはるかに多い」
決して前向きな内容ではないが、既得権益を守る人間のパワーをうまく言い表していると感じた。
小説はあまり読まない私であるが、推理サスペンスものとなるとなおさら読む数は少ない。
この手の本を「ダ・ヴィンチ・コード」の前に最後に読んだのは、高校時代に試験前に行った図書館での「休憩時間」に読み始めて最後まで読んでしまった江戸川乱歩のおっそろしい明智小五郎シリーズ作品以来じゃなかろうか。
試験勉強中の図書館ではけっこう本を読んでた気がする。
山田詠美、吉本ばなな、向田邦子といった、それぞれ違った個性が光る女流作家が好きだったなあ。
現実逃避のパワーってものすごいんだと実感した時間でもあった(苦笑)。
今回も本を読むという作業をまた見直すことができてよかった。
自分がとうてい経験できない世界を活字で追うというのはものすごい想像力を養うトレーニングにもなる。
映像だけに頼ってはいけませんね、やはり。
というわけで、睡眠時間が削れるのはちと辛いけど、いろんな本を読んでみるのも楽しいなと新鮮な発見をしたのであった。
おかげで今日は寝坊してヒゲも剃れずプチ泥棒状態のままぎりぎりセーフだったけど・・・。
明日はいかんぞ、真泥棒になってしまう!