テーマ:一口馬主について(5904)
カテゴリ:一口馬主
JRAが調査した黒字の馬は「出現率」の数値でありリターン率ではない。 競馬の世界はご存じの通り、アメリカの富裕階層のように、 少数の強い馬が高額賞金レースを独占するタイプの世界であり、 強い馬を引き当てた時のリターンは非常に大きい。 一口馬主には実際の馬主と同様、出資馬を選ぶ自由が与えられているため、 利益を出す確率は個人単位で変動する。 一般的に「馬主は儲からない」と思われがち。 関西の森秀行調教師は著書(最強の競馬論)の中で 「競馬を知らない人が「馬は道楽でやっているから、損をして当たり前だ」 と言うが、違う。損ばかりしている人は、みんな馬主をやめている。 長く馬主を続けているのは、収支がプラスになっている人ばかり」 と言っている。 実際の馬主の縮図である一口馬主においても 研究を重ねて確率の高い馬の取捨選択を繰り返せば利益を出すことは 十分に可能と言える。 楽しむ基準: 馬の選定に時間が割けない人も多い。 出資してからのレースの選択、引退時期の選択といった意思決定には 正式な馬主のような影響力は無く、運用努力で収支を上げていくことに限界はある。 株よりも馴染みのある馬で手軽な投資といった、 投資利益を重視するスタンスで始めると、あまり長くは続かないかもしれない。 一口馬主の世界を心の底から楽しんでいる人は年々増え、 全国で5万人前後の会員、人気のクラブでは募集と同時に満口状態になる活況ぶり。 一口馬主は、出資馬の応援や見学に乗じて 全国の競馬場や北海道の牧場への小旅行を積極的に楽しむといった、 アウトドア派な方のライフスタイルを充実させてくれる。 一方、ネットとテレビを活用して、インドア派に徹するスタイルでも十二分に楽しめる。 年を取っても無理なく続けられ、生涯に渡って長く続ける人も多い。 高齢の会員さんが亡くなったことによる出資解約が、毎年一定数発生する。 人生を通じて深くハマれる、お金を掛けて楽しむ価値のある趣味の一つである。 金融商品の趣味に違和感を持たれる人が多いと思います。、 株や為替に投資をして、期待に反して損失が1円でも生じてしまった場合、 満足、納得する人は殆どいない。 しかし、一口馬主の世界では普通に起こる。 応援や見学のために西へ東へ、北海道まで出かけていくというのも、 採算性だけを考えるとなかなか考えられない。 一般的な金融商品の常識からは大きく外れているが、 楽しむために金と時間を費やすという意味において 一口馬主には趣味や娯楽の側面が確かにある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.09.06 16:48:48
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