のらりんくらりん

この日、行きつけのお気に入りラーメン店が急なお休みになっていた。
（あとで研修日だと聞く）
私と長男の胃袋はすでに【ラーメン】が入る予定になってしまっていたので
どうしたものかと頭ではなく胃袋を抱える・・・

つい４～５ヶ月程前に長男が
「【大勝軒】に行ったけれどまぁ、食べれたよ」
とか言っていたこともあり、思い立った私は
以前のお気に入りラーメン店【大勝軒】がどうなったか
ヘンな興味もあったので２０１１年夏以来久しぶりに訪ねてみた。

看板・外観はめちゃくちゃ派手になった

　　　　　
東池袋大勝軒

濃い鰹節粉のきいた中太麺の醤油味の小盛りラーメンに
大好きな炒めもやしを丼山盛りに頼んだのを
トッピングしながら食べるのが私の２連休日の
幸せのオープニングセレモニー
お気に召し時代にはブログにこんなセリフを語っていた。

　　　　　
お気に召しらーめん♪海苔トッピング２０１１年

あるラーメン店で聞いた話によると
（ラーメン店すべてとは言えないが）
「同じラーメンを作っていると飽きてしまうので
　たまにスープや麺等に手を加える事がある」
客にしても作り手にしてもそうらしい。

ココに来ればこの味が食べる事ができる
と、期待してくる客だって居るのだから
願わくばそれまでの味をキープしつつ、
別に第二のラーメンを提供して欲しいものだ。
好きなラーメンが求められなくなれば行く意味が無い。

　　　　　
お気に召しらーめん♪メンマトッピング２０１１年

【大勝軒】と言えば
昨年無くなられた創業者・山岸一雄氏が広めたつけ麺が有名らしいが、
ラーメンにはさほど詳しくない私は、以前からつけ麺ていうものはラーメンとは思えず
【スープに麺が浸ったものがラーメン】と思いこんでいる。
息子達がつけ麺を頼んでいる中、私はこのラーメンに限って頂いてきた。

約４年半ぶりの【東池袋大勝軒節物語in本厚木】
普通のラーメンで大盛り海苔トッピングをオーダーしてみる。

　　　　　
がっかり２０１６年１月

運ばれたラーメンを見て肩を落とす。
魚の粉に塗れる様な濃いスープだったはずが
色薄く、彩りチャーミングでもあったナルトさえ無い。
麺の太さも変わり、海苔なんて向こうが透けて見えちゃうんじゃない？！って程
質・色の悪い海苔だった上に、以前は海苔トッピングは
別皿に分けてくれたくらいの気遣いもあったのに
海苔のカットも小さいからスープに浸ってすぐ溶けてくる
食してみても旨みがあまり感じないスープ、
噛み応えのある麺は今何処？だ。

後ろに来ていた若いお客達からも小声で酷評しているのが聞こえてくる。

長男まで言う。
「この前来た時より劣化してるな」
「麺は以前より細い。大勝軒のつけ麺の麺はこんなじゃない。
　まだスーパーで売ってる大勝軒の４玉入りの麺の方がいい」など等

　　　　　
海苔が・・・

【節の一分】語る程昔の面影今何処
以前、壁に掲げられた【節の一分】Ｔシャツは紺色でシャキッとして
ピッチリ額におさまっていたものだが、
色もあせた様な茶系に代わって、そのおさめ方たるや
よれて曲がってシワのよったいい加減な飾られ方だった。

　　　　　

＜服装の乱れは心の乱れ＞なんて言われるけれど、
日本人として生まれてきて、私なんんて姑にも煩く言われたこともあり、
飾って見せるもの、掲げて仰ぐものには見せ様があるのではないかな。
こんな見せ方するなら飾らない方が良い
ラーメンを作る姿勢まで疑われてしまうと思う。



ラーメンは個性、好みがあるから一概に美味い、不味いを
他人に言えないものだと思ってはいるから
酷なことは語りたくないけれど・・・
客のことを考えてくれていない店にはいささかモノ申し上げたくなるもので。
久しぶりに来て気分良くラーメンを食せる店にはなっていなかったのは残念だったな