2019/03/25(月)11:33
ベトナム女子は五十歳過ぎのオバサンをお姉さんと呼ぶ
最近、多国籍になった我が職場。
入社したての頃は日本人のみでパート、派遣社員も多かった。
徐々に派遣社員も減って、去年の今頃は私の働く部所は日系ブラジル人が多かったが
いつの間にやらネパール人やベトナム人の若者だらけとなった。
途上国への技術移転を目的にできたという【技能実習制度】によるものらしい。
企業や政府が、人不足を外国人で埋めたいのが本音だろうなんて言われていたりする。
勤め先でタイムカードがカタカナ名前の外国人だらけになったのは
そういう事情があってのことかと今更ながら知る。
私の持ち場は週末なんて日本人のパートはたいがいお休みで
ワケの分からないベトナム語が飛び交う中、
日本人私独りで仕事をしているので異国にいる気分を味わえる。
(ココはドコ?私は孤独~)
ちょっと前は
ベトナム人同士、ブラジル人同士で仕事中に会話をしているのを聞くと
(『郷に入りては郷に従え』って言うでしょ、お国じゃなんて言うか知らんけど
日本に来たんだから日本語で話しなさいよぉ~)
とか思いつつ、
あまりにもおしゃべりが多いと
(日本語で話さないのは聞かれちゃマズイ話だからでしょ?そうでしょ?
そう思っちゃうからね!)
なんて、イジケた嫌味を喉元にぶらさげつつ
(日本の漢字で『女』を3個書くとね
『姦しい』<かしましい>って読むんだよ~ホントだね~)
皮肉の冗談言ったって分かるワケないじゃん。
注意したくても仕事の話だったらと思うと何も言えないし、
そのうち
(口も手も同時並行で動いてちゃんと仕事できてるんだから、まあいいか)
と、なった。
私の働く部所は20代のベトナム女子ばかりで
皆、背格好は同じ様で女子高生の延長みたいで何しろ元気で明るい。
仕事は多少大雑把でもちゃんとこなすし、
日本語はひらがな・カタカナ・漢字がミックスして難しいだろうに、
どう把握するのか、ちゃんとモノになっているし、仕事覚えが早いので驚く。
只、日本語会話になると難しいものもあるらしい。
「ちゅな」「ちゃまご」
当初この単語入りで質問された時、
「ナンのこっちゃい?!」だった。
「た」行の発音が難しく「ちゃちゅちょ」になるのかとも思ったが、
聞くところに寄れば、ベトナム語には「つ」と発音する言葉がないらしく苦労するらしい。
(中学生の頃、英語の発音練習を思い出す)
そんな彼女達は何故か日本人のオバサン達を『オネエサン』と呼ぶ。
当初、『オネエサン』と呼ばれることに
あまり良い印象が無かった私は先輩パートOさんに愚痴った。
「ダメですよね、ちゃんと名前で呼んで貰うようにしなきゃ。
社員はそういう指示しないんでしょうか?
『オネエサン』て言われたらオバサンみんな振り向いちゃうじゃないですか」
なんて言ってはいたものの、
面倒くさがりな私は日本名を書いた靴しか履いてないし
ローマ字名前の入った名札なんて付けるのも億劫。
「まぁ、いっか~」で、『オネエサン』にもいつの間にか慣れてしまった。
ベトナム国花 蓮
ベトナム人の国民性として4Kというのがあるらしい
「器用」・・・繊細な作業の不良品率が非常に低く、
流れ作業でも一人当たりのコストパフォーマンスが高い
「向学心旺盛」・・・信仰する儒教が強く作用し、教育熱心な人が多く
教育されることが習慣化している
「近視眼的」・・・遠くの利益よりも目先の利益を優先
「カカア天下」・・・基本的に女性が主導権
( 戦争で男手が徴兵されていく中、ベトナムの生活を守っていたのは
女性だった。その過去があるからかベトナム女性は気が強く、
男性は家庭優先という傾向があるらしい)
日頃、ベトナム女子と一緒に仕事をしていると思うのは
ベトナム女子は働き者だ。
最近、彼女達の素直な明るさにはコチラが元気を貰える。
ベトナム男子はあまり接触がないのだけれど、
見ている限りでは、日清カップヌードル<トムヤムクン>ばかり食べて
通路や作業所内で他人に聞こえるように歌を歌っていて、
女子ほど積極性を感じなく大人しい。
が、大荷物を運んでいると手伝ってくれたりするのもベトナム男子で。
ベトナム男子は優しいというのは本当かもしれない。
ハス【花言葉】清らかな心
今月も今月とて、我が職場の外国人労働者は増えていく。
パート・アルバイトの採用掲示板に採用された十数人の名前が貼り出される。
やはりカタカナ名前ばかり・・・グエンと名乗るベトナム人だけでも5人。
日本人なんて2人しかいない・・・たぶん直ぐ辞めちゃうのかもな。