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なぜに豪州で勉強しようと思ったか

私が豪州に来た時は、
実は一切看護の勉強なんてしたいとは思ってませんでした。
むしろ看護の仕事やその責任の重さに疲れがきて、
さらには自分の看護しとしての、人間としての限界を感じて
夢であった「ワーキングホリデー」で自分を変えたいと思って渡豪したのです。
30歳以下であれば、渡豪(あるいは海外生活)するのは
ビザ取得という観点で見ると難しくはありません。
それはまさしく私も使った「ワーキングホリデー制度」によるものです。
*ビザの詳しい事は、また別の部分で述べていきます。

ワーキングホリデーも最後の頃、最低限の英語は喋れるようになりましたが
はっきり言ってまだ不足極まりない英語力に不安を覚え、
もっと勉強したい、と思ったのがまずはここに残る一番の理由でした。
では何を勉強するのか?
留学大国である豪州には色々な学校があり、勉強の機会があります。
IT、会計、観光、芸術、語学、そして看護。
学費を払い、ビザを取ればここにいる事ができるのです。
一年間の「休暇」を満喫した私に、したいと思わせるもの、
それはまさしくあの一度は嫌になったはずの「看護」でした。

ワーキングホリデーの間にも、何度か学校の先生や知り合った人から
「何で看護の資格を使って働かないの?助手としてでも働けるのに」
と言われていました。
一度は病院に電話した事もあります。
この国のナース不足は相当なもの。
ナースになると保証されるもの、それは
・仕事
・永住権
・英語力(これは本人の努力によりますが)
・やりがい
という、非常に資格としてはおいしい話で、
さらに永住権を取れば
この国での学費が豪州人と同じ金額になるという特典つき。
昔から進学志向の強かった私としては、願ったり叶ったりだった訳です。
ゆえに私は看護の勉強をしよう、と比較的簡単に決めました。

あと、日本にはないスタイルで勉強したい、というのもありましたね。
海外のほうがもっと自由に、
あるいはもっと学生主体で勉強できる(しなければいけない)
というイメージがありましたし。
看護に関してはこちらの方が進んでいるとも聞いたので、
こっちでオンコロジーか緩和ケアをしっかり学びたいと思った、
と思ったのも重要なポイントでした。
まあ、それは後で裏切られる事になるのですが・・・。


私の場合は最初にワーホリでここに来ていたので、
このままの生活基盤を残して学生になれるため、
豪州での留学は至極自然な流れでした。
でも、とりあえず他の国で勉強する場合との比較もしてみると・・・

<米国>
(長所)
学業のメインストリーム&最先端。
ネームバリューがある。
(短所)
生活費・学費が高い。
就労許可が取り辛い。
犯罪発生率が高い。

<英国>
(長所)
伝統がある。
看護に関しては有名。
(短所)
生活費・学費が高い。
気候が悪い。
封建的な社会。

<ニュージーランド>
(長所)
豊かな自然と生活環境。
安い学費と生活費。
日本と比較的時差が少ない。
人々がフレンドリー。
安全。
永住権がとりやすい。
(短所)
とにかく田舎。
米国・英国ほどにネームバリュー・実績がない。

<オーストラリア>
(長所)
豊かな自然。
安い学費と生活費。
留学受け入れ大国。
人種差別が弱い。
時差が最も少ない。
比較的安全。
永住権がとりやすい。
(短所)
米国・英国ほどにネームバリュー・実績がない。
日本人が多い。

・・・全て私の友人体験談からの勝手な推測です。
正しいわけではありません。
運良く、私のまわりにはそういう情報をくれる人(体験者)が多かったので・・・。

結果からいうと、
本当にお金があるのであれば、はっきり言って米国や英国のほうがいいです。
これはみんなの統一意見。
が、もしもお金に余裕がない、あるいは安くあげたいというのであれば、
NZや豪州がいいと思われます。

豪州にも人種差別がありますが、
「英国はかなり露骨。ずっといる場所じゃない」
「米国に比べたら豪州は何倍もマシ」
というのが複数の方からの意見でした。
アジアが近いせいか、米国以上にここはマルチカルチャーな場所な気がします。
しっかり融合している、というか、アジア人の存在が必須というか。
安いアジアの労働力で成り立っている国、と言った方が
正しいかもしれませんが・・・。

きれいな英語が学びたいのなら、豪州(それも特にSydney)は駄目です。
あまりにも移民の多いSydneyでは、英語が第二言語である人が多く、
訛っていようが何だろうが通じてしまう事が多いので、
もしも語学留学を考えているのであれば、Sydneyは、ちょっと・・・。
まあ、初めの取っ掛かりとしては逆にその方が楽なのかもしれませんが。
そこから本人がいかに努力するかにもよりますしね。

どの国にいっても、今まで見たことのなかったような物事を目にしたり、
体験できたりする事は間違いありません。
私は半年でもいいから、海外で違う文化に触れることをお勧めします。
そして、ここ豪州にくるお勧めポイントは、上で述べた通り。
豊かな自然と、安さと、受け入れの良さ。
日本人であればビザはかなり簡単に取れますし、
学校の種類や数も豊富なので自分のしたい勉強が
自分の居たい環境でできます。
それは誰もがそう感じることではないとは思いますが、
少なくとも私はそう思い、ここに決めました。
豪州に来る価値はある、と私は思いますよ。
10, Oct, 2003


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