とんとと的日常生活

2007/06/30(土)15:08

つかれるわー

海外のナース(40)

今の職場に勤めて4年目。 日本で4年目と言ったら中堅どことなのですが なんとこの国では「ベテラン」になり得ます。 というのも、一カ所にとどまらずにエージェントとして働いたりする人や パートタイムで働く人が多いから。 コレはまあ、良い事でもあるんだけど(病欠の時にすぐカバーが来てくれるなど) 時には面倒な事にもなりまして。 今日はそれが悪く働いた例。 まず、エージェントが来れる体制=エージェントが来る事に依存する体制二なりうる。 自分の考えではどう考えても医療現場には「連続性」が重要で そのためには安定して働き、情報伝達が出来るレギュラースタッフが必要なんだけれども エージェントに頼る時点でそれが期待できなくなる。 これでケアの質を保て、と言われても、無理。 そして、エージェントが来るにはそれを確実に頼まなければいけないのだけれど 時々頼むのを忘れる馬鹿がいるんですわな。 今日は、それが起きた。 人不足のために病欠も何も無い状態で二人人が足りてなかったのだが 何の手違いかエージェントから派遣されて来たのは一人だけ。 しかも、RN(正看)じゃなくてAIN(看護助手)。 オペ後の患者はいるしICU上がりの患者もいるっていうのに、どうしろっていうのさ? 質も量もスタッフ不足。 有り得ない。 結局、エージェントをオーダーし忘れた婦長が責任を感じて 居残って仕事してくれたけど はっきり言って、ありがた迷惑。 だって、現場から離れて幾久しい人が急に患者の面倒看ろ、と言われても 当然動けるはずはなく、 そのカバーのためにちょこまかちょこまかチェックして その間微妙に気を使い 二度手間どころか三度手間。 もう二度とこんなシフトごめんだわ。 ホントひどかった。 エージェントに頼るのが前提にある時点で そこには人的資源の穴があるのに その穴をきちんと塞げないというのは始末に負えない。 ちなみに、去年の今頃と比べてうちの病棟はレギュラースタッフが10人ばかり減ったのに その穴埋めも一切されてない。 どういう事? それでいて、看護の質が下がったと文句だけは付けてくるマネジメントの人々。 ベテランの抜けた穴をエージェントが来るからって埋めないから起きてる問題なのに。 その事に気付いてない。 終わってます。 気が付けば自分がin chargeをするようになってから、 すなわちベテランがぽこぽこ抜けていってから 例えば抗がん剤を取り扱えるナース(この国では勉強会に出てからじゃないと扱えない)も うちの病棟ではものすごく少なくなってしまって 結局昨日は自分がそれらの薬を取り扱ってた。 本来中堅であるナースがその病棟にいる歴がちょっと長いからって 何だかベテラン扱いされて色んな仕事がかぶってくる。 仕事するのが嫌なんじゃなくて、 このシステムは危ない。 働いてて、ものすごく怖い。 今でも残っている自分よりか遥かにベテランの40代とか50代の人に比べて 自分は看護もマネジメントも遥かに稚拙なのに 一日しか病棟に来ないエージェントの人に恒常的に頼るが故に こんな中堅が上に立ち、人を引っ張っていかなきゃいけない。 それも、人となりを知った仲間ではなく、見知らぬ一日限りのエージェントを。 人によっては素晴らしい看護をする人もいるのだが なかにはどこまでも使えない人もいて、そのカバーは至難の業。 ・・・一体、上の人達は私達「病棟ナース」に何を求めているの? 人減らしと入退院数の増加とケアの質と安全維持は絶対に相容れない。 ちなみに、昨日の入退院は10人。 満床で34ベッド。 ほぼ1/3が入れ替わった。 でも、うち、決して軽い病棟じゃないのよ? 白内障とかの軽い手術じゃないのよ? しかも意味分かんない他科の重い患者も看ながら文句いわずに働いてるのよ? なのにまだ、もっと働けと? 無理。 終わりの無い戦いを続けているような感じです。

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