カウントダウン

チッチッチッ
時を刻む腕時計
段々と鼓動が大きくなって
何処からともなく カウントダウンの声が上がり
一秒一秒今年が消えていく
出会った春 お互い挨拶程度の間柄
夏みんなで行ったキャンプ場
そして告白どちらからともなく言いだして、
そうあの後夕立がきてビショ濡れのまま帰ったっけ
翌朝初めて買った コンビニの女性下着
レジの人に変な言い訳してたっけ
羊雲に誘われるように
雑誌で見たコスモス畑までドライブにも行ったよね
ルミナリエ僕が初めてだって言うとえーって、
君だって初めてのくせに！
最後の日 東公園で聞いたハーモニー
多分僕らも奏でる事出来るよね
とっても寒くって 君の小さな躯は、
まるでケータイのバイブモードみたいに震えてた
ディナーは、屋台のラーメンあったかかったね
「ねぇあと10秒」そう言って君は、
腕にしがみついた ちっちっちっ針が時を刻む
僕は、思い出を心に刻み新しい舞台の幕を二人で明けた、



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