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抜くな、削るな、見捨てるな。つまようじ法

抜くな、削るな、見捨てるな。つまようじ法

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2011.09.26
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 9月24日、日本歯周病学会秋季大会でvan Dykeの講演を聞いた。2010年、AAPDは歯周病を感染症というカテゴリーから炎症性疾患に変えた。そして、宿主の反応が歯周病で重要な役目をはたしていて、組織破壊は宿主反応の結果起こったものである、とした。したがって、P.g.やA.a.は歴史的な歯周病原体と見られるようになった。これにより、細菌から宿主へと大きな理論的枠組みが変わった(paradigm shift)としている。そして現在、RvE1という薬の局所塗布に注目が集まっているようだ。Resolvins(魚油の成分で知られるオメガ3脂肪酸/EPA,DHA:この物質は血管内皮細胞で窒素を産生し、白血球が内皮細胞に付着するのを防ぎ、炎症を抑制する。関節炎や脳梗塞、敗血症にも効果がある)やLipoxins(w6脂肪酸由来の抗炎症物質)という薬も上がっていた。この時の質問で神奈川歯科大学の李先生が、歯周病は血管病であるとの意見を述べていた。われわれ流に言うとある程度はうなずける意見である。
 この考え方の変化は、歯周病原菌をやっつける考えよりも宿主を強める方向性になったことを意味している。私たちが一番言いたかったことをちゃんと代弁してくれている。「つまようじ法」の考え方、技術、成果がますます強調されるだろう。





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Last updated  2011.09.26 15:31:11
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