学びの泉 ~五目スパゲティ定食~

学びの泉 ~五目スパゲティ定食~

第95号

2006. 8.18 ご登録読者数 1387 名様

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☆トップクラスに入る勉強法! 第95号☆

 ~もう勉強のやり方がわからないとは言わせません!~
 ~4人の学習のプロが、結果を出せる勉強法を教えます~

発 行:考える学習をすすめる会 http://kangaeru.org
                             
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§このメルマガの趣旨

成績は「勉強時間」と「勉強のやり方(頭の使い方)」で決まりま
す。もし、大きく学力を高め、成績を向上したいなら、勉強のやり
方を、覚える学習から「考える学習」に変えなくてはなりません。

このメルマガをしっかり活用すれば、トップクラスの成績を手に入
れることができます。執筆者は全員が10年以上のベテラン塾長です。
熱意ある皆さんのために、このメルマガをお届けします。
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皆さんお元気ですか? リポ○タンDを飲みながら夏期講習を乗り
切ったKAZUです。
まだまだ暑い日が続きそうですね。夏バテしないよう,お気をつけ
ください。

今回は,ちょっと趣(おもむき)を変えてみました。テーマは「漢
字練習」。全く異なる,2つのメソッドを紹介します。


前提条件として,

◎ 多くの学校では,いわゆる「漢字練習帳」の指定された範囲が,
  宿題,または提出ノートとして課されている。「漢字練習用の
  ノートに1日1ページ」のようなノルマとして。

◎ この提出を怠けている人は,通知表(または内申)において不
  利になるケースがある。

を挙げておきます。当てはまらない人もいるかと思いますが,公立
中学なら,大同小異でしょう。


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         どっちの「漢字練習」ショー

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★ A案 ★

経験上,「漢字がニガテな人」で,「漢字練習を毎日欠かさずやっ
ている人」を,殆ど見たことがない。

だからと言って,「漢字の書き取りを毎日ちゃんとやっている人は,
漢字は得意である」とは限らない。
漢字練習が「単調で,何の工夫もない作業」と化している人が非常
に多いからだ。典型的なケースとして,

◎ どの漢字も,漢字練習帳の「見出しの例文」しか練習しない。

◎ どの漢字も,「1行ずつ」のように,書く分量を固定している。


これじゃあ,「機械的な作業」と言われても仕方がない。

見出しの例文以外にも,語例はたくさんあるハズだ。1種類だけ選
んで練習して何になる!

自力でちゃんと書ける漢字なら,たくさん練習する必要はない!
逆に,ロクに書けないようなものを,なぜ1行しか練習しないん
だ!

極端な話,見なくても書けるようになるまで,同じ字を1ページで
も2ページでも,トコトン練習すべきだ! 「身体が覚える」まで
何回でも何日でも,繰り返して書いてみるがいい。

漢字練習を思い切りサボっていた諸君。今までの遅れを取り戻すた
めにも,今日から宿題ノルマの2倍以上の漢字練習を始めよう。

要は,「やる気」と「根性」の問題。ただひたすら,「がんばる」
のみ!!!



★ B案 ★

ノートを使った漢字練習など,ハッキリ言って「時間のムダ」。な
~んにも考えずにたくさん書けば書くほど,「漢字に対する感性」
が失われるのだから,有害でさえある。

どうしても宿題や提出物として,漢字練習が必要ならば,いっその
ことテレビを見ながらやろう。貴重な勉強時間を漢字練習に費やす
なんてもったいない。見たい番組に集中し,テキトーにマスを埋め
ておけばよい。
ホントはそれさえやってほしくないのだが,提出しないと成績に影
響するのだから仕方がない。苦肉の策と言うべきか・・・。


これだけでは無責任だから,ノートに代わる,新しい漢字の練習法
を示しておこう。用意するものは,太いマジックペンとウラの白い
新聞チラシだ。


【1】まずは,漢字練習帳例文の漢字を,チラシにマジックペンで
 大きく,ゆっくりと書く。せいぜい,B4のチラシ1枚に,漢字
 2字だよ。
 これだけデカく書けば「ごまかし」がきかないから,止める・は
 ねる,横棒の長さ,縦棒が飛び出す・出さないを正しく意識する
 ことができる。

【2】必ず,正しい「筆順」で書く。大きく書いてみると,意外に
 形が整わない。美しく書けるまでもう2,3回書いてみてもよい。

【3】1日の練習量は,その日折り込まれた裏の白い「チラシの枚
 数」を限度とすること。たくさん書くことが目的ではないからだ。
 心を込めて,ゆっくりと大きく,ていねいに書くことがポイント。

【4】書き終えた字をじーっとながめ,その漢字のイメージを膨ら
 ませよう。例文以外の用例をチェックしたり,言葉の意味を調べ
 たりしながら。

 例えば,「修繕」の「繕」。「つくろ」うとも読むが,「形を整
 える」といった意味がある。縫い物をしているお母さんの映像を
 思い浮かべてもいいし,漢字をバラして,破れた服を「糸」で縫
 って「善い」状態にしようとしていると覚えてもいい。


「がんばり」は確かに必要だ。が,部活の練習じゃあるまいし,
「身体で覚える」などという「精神論」で乗り切れればだれも苦労
はしない。




さて,諸君はどっちを選びますか? どちらが自分に合っていると
思いますか? これらを参考に,自分なりの練習方法を編み出すな
んて方法もありますよね。ココから先は,キミたち1人1人が「考
えて」,自分なりの勉強法を確立させてくださいね。他にもやり方
はいくらでもありますよ。



なお,B案のさらに先鋭的なメソッドが,同志「こだま先生」のブ
ログに載っています。

http://blog.livedoor.jp/yoursong2005/archives/50112034.html
http://blog.livedoor.jp/yoursong2005/archives/50126494.html

ぜひ,合わせてお読みください。




        (執筆:柳原英数教室 石田和彦…長野市)


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