098012 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

自然の狩人

自然の狩人

ベアフツト(裸足)、、(5)

あなたが今まで目標にして来た事、学んだ事が今実現

しょうとしている。

傍らにあなたがいて、うつむくような

目に涙を溜めているようだ。


うみ


胸の中で胸が紐で縛られたように

胸が「キュー」と締められるよう

無言で 二人の見つめる先は

海原だつた。砂浜に打ち寄せる波は

押し寄せて 引き返す時は白い泡になつて

結論は解かっている 。其れは解かっているのに

二人の間の障壁は越える事が出来ない

話かける言葉を探した。



些細な言い争いや 好きな気持ちを試すような

喧嘩はした。でも好きな気持ちをくすぐるような喧嘩

あなたを嫌いになつた訳でもなく。

愛してくれているあなたを

横にいるあなたを何故か、抱きしめられない

柔らかくて壊れそうな大切なあなた

あなたの全てを知ったつもりでいたから



あなたは言う「一緒に来て欲しい」と」



出来ない「好き」でも

砂浜の砂を握って ゆるめた手から

さらさらと砂が 落ちて

あなたを手放す、事は苦痛だ

あなたが、もう一つの希望を手に入れたのに

その希望の実現が 障壁になつてしまつた。

途方も無く 無言で理解し合う時間が

過ぎて行つた。 

あなたと戯れて、出会った海が

潮騒の音で 

結論を延ばす 二人を見守ってくれて

いるようだった。


著自然の狩人


© Rakuten Group, Inc.