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5月4日 五時頃
萩往還公園のエイドはまだ準備中だったので、トイレを済ませて先を急いだ。 ここから虎ヶ崎までの往復は、舗装された道を走る事になる。足元を気にしなくても良いのは嬉しいが、決して楽な道のりではない。油断しないように、オーバーペースにならないように、気をつけて進んだ。 緩やかな下り坂を抜けると、町に出た。車が行き交う普通の街並みが、なんとなく懐かしい光景に感じた。 山道では気がつかなかったが、どうやら左足にマメができたっぽい。股ズレもかなり酷くなってきた。信号待ちなどで立ち止まると、走りだすのが辛い…。あと4kmで萩城跡のエイドに着く。そこまでは踏ん張ろう。 痛みをごまかしながら走り、ようやくエイドに着いた。ここではあらかじめ、着替えと荷物を預けておいたので、股ズレの箇所に軟膏を塗りまくり、マメは2cmくらいのが潰れてめくれてたので、アロンアルファで固めた。 いつもの阪神ユニフォーム背番号7に着替えると、富士五湖での悔しさを思い出した。 『このユニフォームを着て雪辱をする』 ゴールへの意識が高まった。 ここから6km続く海岸線の道は、景色も良くて気持ち良く走れた。瀬戸内海から日本海まで走ってきた事を思うと、なんだか笑えた。 笠山の入口に着くと、急な上り坂に差し掛かったので歩いて上った。歩き続けるトレーニングもしっかりと積んできた事が、とても役に立っている。 笠山をぐるりと周り、虎ヶ崎の食事エイドに着いた。食欲はなかったけど、カレーライスを半分ちょっと食べた。 隣の人は旨そうにビールを飲んでいる… 向かいの人は、気持ち良さそうにいびきをかいて寝ている… さっさと、このエイドを後にした。 来た道を引き返し海岸線を走っていると、30分くらい進んだところで、はこさんとすれ違った。時間的にギリギリのとこだったが、「頑張って」と声を掛けると、力強い返事だったので安心した。 途中の道を左折して海から離れると、最終チェックポイントの東光寺まで緩やかな上りが続いた。 東光寺でチェックを受けると、下りと平坦な道がほとんどだったが、この先の往還道のために歩きを主体にして、体力を温存させた。 100km地点を過ぎると、70kmの部のランナーなども出てきて、賑やかになってきた。もう、道を間違える心配もなさそうだ。 すれ違うランナー達とエールを交わしながら進むと、萩往還公園まで戻ってきた。 ここから再び萩往還道を走る。 いよいよレースも終盤を迎えた。 [まだ続く] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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