赤い靴下を履いた虎

先制したもののすぐさま逆転されてしまって１点ビハインドで迎えた９回裏。淡白なバッティングでさしたる山も作ることができないまま凡打を繰り返していったそれまでの打線全体の調子を見る限り、仮に追いつけるとしたらもうアニキに一発がでるしかないなといった雰囲気だった。ただ、そのアニキもここ３１試合でホームランご無沙汰だし指の状態もまだ万全ではないので、「さすがにここでホームランはでねーだろ、今日はもうこれまでか２試合続けてなんてクソ試合しやがるんだ」とかなりキレ気味で死刑宣告のときを待とうとしていた。
しかし、打席に入ったアニキはオリックスの抑え大久保を相手に粘ってカウントは２－３に。それでもなお「まぁファーボールで出塁くらいかな、それじゃぁ今日はもうダメなんだよなぁ」ぐらいにしか思っていなかった。ところが、大久保が投じた８球目のストレートをとらえたアニキの打球は目にもとまらぬ速さでライトスタンドへありえないと思っていたまさかまさかの起死回生の同点ホームランイヤァ～ほんとありがとうございます。

オリックス打線もここのところ全然当たってないこと、勝ちパターンのピッチャーをつぎこんだのに同点に追いつかれてしまったオリックスに対し藤川‐久保田とつながる阪神の今後の継投、さらに試合そのものの流れを考えれば、この一発のおかげで勝機が乏しくなっていた今日の試合で、逆に負ける要素がなくなった（ただし、勝てるかどうかはまだわかんなかったけど）。あとはいつサヨナラを決めるかどうかそれだけだった。
そして、むかえた１０回先頭打者中村豊の四球を足がかりに１死１、２塁の絶好のサヨナラのチャンスをつくり、ここのところ絶好調のシーツ大先生が見事なサヨナラホームランで締めくくってくれた
９回表まではサイテーな凡戦が一転して最高に気分のいいナイスゲームとなった。

ただちょっといいたいのが、コラオリックス人の頭にガチガチの石ころみたいなもんぶつけといて謝罪もせんとなに審判にいちゃもんつけとんねんしかも、サヨナラホームランの興奮冷めやらぬなかなに抗議してんのオイオイ負けてるクセして空気よめよ
…アッすみません、あまりにも気分がいい勝ち方だったもので調子に乗っちゃいました

試合終了から数時間、さらに気分を高揚させる知らせが届いた。巨人が楽天に負けたのだ。しかも、守護神豊田を投入してのサヨナラ負けウ～ン、たまらない
毎日が今日みたいだったらいいのに