赤い靴下を履いた虎

屈辱にまみれた４日間、そしてさらに１日おいてやっと手にすることができた勝利。久しぶりにまともな野球を見ることができた。嬉しかった、思わず涙が出そうになるほど嬉しかった。しかも、１点ビハインドの４回には今岡、桧山の連続ホームランで逆転。強いチームなら連続ホームランなんて別にフツーなのかもしれないけど、ドン底にあえぐ今のチームにあっては、ホームランが連続して出て試合をひっくり返すなんて、想像もつかないどころかそんなことの概念自体を忘れてしまっていた。故障で出遅れてこれまで中々調子の上がってこなかったひーやんの一発に、今岡に久々に打点がついたり、下ジィも踏ん張ってよく投げてくれたし、４連敗でズタズタにされた気持ちがこれで少しだけ癒された気がする。

ただ、今日の試合勝ててよかったよかったと喜んでばかりもいられない。今日も結局ホームランでしか点は取れなかったわけで、ホントに３点しか取れないような相手だったんだろうか送るべきランナーをしっかり遅れなかったり、守るべきところで打球をこぼしてしまったりといった基本的なことのミスはなかっただろうか西武も交流戦２勝５敗だったり、得点力が阪神に似たりよったりとチーム状態は必ずしもよくはない。今シーズンの阪神はヤクルト相手に６連勝しているし、弱いチーム相手が相手のときはフツーに勝てないことはなかった。問題は強いチームとやるときに今日みたいな試合ができるかということなわけで、今日の勝利ですべて万事うまい方向へいくと楽観するのは早計だろう。今日の勝利がぬか喜びとならないためにも、明日からもいい試合をすること、勝ち続けることが大事だ