64 庄田隆弘
庄田は04年ドラフト6位でシダックスから入団、ぶっちゃけ次の年の目玉野間口獲得のための布石で獲った選手で野間口が獲れなかった今となってはいつクビになってもおかしくない選手としかみていなかった。これまでファームでは悪くはなかったけど脚光を浴びることは全くなかったといってもいい。そんな庄田が07年はファームでも結果を残しついに大舞台への切符をつかみ、プロ入り初ホームランを放つ等の活躍をして見せた。特に昇格後すぐは調子がかなり良くてニューヒーロ誕生を予感させたけど、例によって現状よりも過去の実績しかみようとしない人や広大が台頭してきたこともあってブレイクしきれないままにファームへ逆戻りとなってしまった。降格時の庄田の状態としては別にファームに落とすほどひどかったとは思えなかったけど、結局その後上から声がかかることなくシーズンを終えた。これまでプレーを全くみたことがなかったけど、07年にはじめて一軍でプレーしている姿を見て感じたことは、とにかく選球眼がいい&打席で粘りがあるということだった。打席数が少ないとはいえ打率よりも1割近く高い出塁率を残したのは見事の一言に尽きる。庄田はファームでもこういう傾向があるので、たまたまそうだったのではなくて高い出塁率を残せるだけに技術を持っているということなんだろう。出塁率が高いと言うことはすなわちアウトになりづらい打者ということなわけで、この庄田も非常に今後面白い存在なんじゃないだろか。日本ではいまだに打率などが着目されがちなので指揮官がその真価を見誤るという可能性も十分にありうるんだけど。昔セッキーなんかも高出塁率にツボにはまったときの長打力があっていろんなポジションをこなせるユーティリティーぶりから虎のケビン・ユーキリスなんていっていたけど、庄田はユーキリスはちょっと厳しくても、さしずめ虎のハッティバーグくらいに言われるくらいの活躍を見せてほしい。評価(最大5)