2007/05/28(月)14:36
菊と刀
精神世界の鉄人さんのHPを、読み始めて
「マスター」の章で紹介されていた
「菊と刀」を図書館で借りました
それがね、こんなん↓ぢゃなかったの!!
これっす
ほぼ。初版本!新しい版もあったんだけど、それは貸し出し中で
リクエストしたら別のを書庫から出してくれたのね
すごいよ
これは日本語訳で、元は1946年。RUTH BENEDICT女史の書いた
日本文化に関する調査報告書
そう。GHQから依頼されて書いた調査書
外国から見た日本の理解できない行動。
その根底にあるものとは?
元は上下巻だったものを一冊にまとめた日本語版の初版らしい
なんと昭和25年発行。
そして、初めて見る検印つき!?
よく、本の巻末を見ると検印廃止とかってかいてあるけど、この当時はあったのね。
図書館の貸し出しは勿論当時の紙のカード式、で裏表紙に紙で出来たポケットがついていて
そこには何と
「本を返す日を忘れぬやう」
「本の取り扱いは叮寧に」
やう!っすよ!やう!
丁寧のテイの字が違う!!!
中を見ても…。漢字が読めない。旧字体だから。
活字も、昔の活版印刷でたまに文字が曲がっていたり、記号は手書き!!!
「であつた。」「~でさへも」「い」は二種類あるし。
文脈からこれ「實践」は「実践」なんだな。
などと、漢字を覚えながら読んでいる
中身の文章自体も大事だけど
本自体が持つ、歴史の重みを感じることが出来た貴重な体験でした
たった60年で、こんなに変わるんだね。
携帯なんかなかったし、メールもなかったし、パソコンもなかった。
私達が今使っている文字も、道具も60年後には読めなくなるのかな(笑)
時間が経つってこういうことなんだなぁ。って少し実感した。
日本って国がなくなるかも知れないと思って戦っていた人たちのこと。
戦後の会議で、
「モナコ公国と同じくらいの小さな(面積・資源)の国であっても
このような要求を突きつけられたら戦うであろう」
とインドに言わしめた、要求書を知っているだろうか。
資源の供給をストップされ、国土を無条件に没収され、経済活動を停められる
何故日本は植民地化されなかったのか
何故天皇は戦犯とされなかったのか
何故戦争は起こったのか
色々な見方があるけれど。どれが真実なんだろう。
誰が悪、誰が善。そういう一色では語れない複雑な体験。
流れの最中にいる人にしかわからない経験
あえて外国人が書いたレポートを読むことによって
その当時の日本人が当たり前だと思って書かなかった日本人らしさ。
を発見することが出来る。
今の私達にとって60年前の日本は外国ほど遠いのかも知れない。
わざわざ説明を読まなくとも理解できる部分と、理解できなくなっている部分。
どれくらいあるだろうか
古本っていいかも