父親のネーロ

　　　
　　　
　　　　　　クッキー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ブァ―ル　　　
　　　　トラ猫で、とても可愛い仔猫でした　　　　　　　　　　サビ猫？何だか訳の解らない色です
　　　　アメショーのお嫁さんになりました　　　　　　　　　　虎之介のママになりました

　　　仔猫３匹は、やっと歯が生えたばかりでした。
　　　とても、ミルクを飲ませる余裕がありません。
　　　幸いな事に、仔猫用缶詰をしゃぶるように、食べてくれました。
　　　仔猫にとって、重労働のようで、トラのほうは、顔を餌の仲に突っ込んだまま、眠ってしまい
　　　ます。
　　　手や顔は、汚れますが、自分では綺麗に出来ません。
　　　何時もタオルで、ふき取りますが、ガチガチにこびりついています。

　　　ある時、何だか仔猫達綺麗です、何時の間にか手のほうも、舐めて綺麗にしています。
　　　やっと自分で綺麗に、出来るようになったのかと思いました。
　　　でも、違ったのです、ネーロが一匹ずつ舐めて、綺麗にしてやっていたのでした。
　　　手は、自分で出来ても顔までは出来ません。
　　　ネーロが、一匹を舐めてやっている間、もう一匹は大人しく順番を待っているのです。
　　　その微笑ましい事、お尻や体全体も綺麗に舐めていました。
　　　まるで父親みたいに。
　　　
　　　　　　まるで、親子　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　微笑ましい、恋人どうし？

　　　直ぐに、弟猫の方は、息子の友人に貰われて行きました。
　　　でも、３匹も飼えません。
　　　私は、姉妹猫のうち一匹を残して、子供を産ませようと、思ったのです。
　　　１回だけは、母親になり、子供を育てさせたい。
　　　２匹では、ちょっと・・・、あちこちに、里親募集の、ポスターを貼りました。
　　　
　　　在る日、知り合いの家から電話が、在りました。
　　　近所の方で、仔猫を見たいそうで、アメショーのお嫁さんにして、仔猫を生ませたいとの事
　　　アメショーは、血統書付きだそうです。
　　　うちの子は、mixだというと、構わないそうで、直ぐに見に来られました。

　　　トラ猫の方を見ると、直ぐにしっかりと抱いて、気に入ったので連れて帰りたいと
　　　言われました。
　　　よかった、やっと決まりました、これで、この子も幸せになります。
　　　後から聞きましたが、クッキーと言う名前を付けられ、仔猫を生んだそうです。
　　　体が余り大きくならないで、小さいままで、とても可愛がられているとのことでした。

　　　残った子は、ブァ―ルという名前にしました。
　　　ブラック+ノアール（仏語で黒の意）だそうです。