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彼に呼びだされてからというもの、まぁその前からだけれども…。
彼を…、追い出してからというもの、この日が来る、ということも想像していた…。 彼はきっと帰ってこないだろう。 俺たちのもとには、もしくはあの世界には…。 そうさせてしまったんだ。 その時の俺は、きっとおせっかいだった。 良かれと思って。そして、そうせねばなるまいと信じて。 彼の行動は以前から鼻についた。 なんでこうなんだろうと。 注意の仕方…、とかそういう次元ではなかった。 ほぼ全否定…。 そういうものに近かったのかもしれない。 でも、彼にとってもいけないこと、彼のためにはそうしなくてはいけないと信じて疑わなかった。 でも…、彼は来なくなった。 余計なお世話なのであろう、彼にとっては。 そして不必要なものだったんだろう、俺の言葉なぞ。 いろんな価値観を持って色んな人が色んな思惑を持ってゲームをやっている。 もちろん彼には彼の価値観があり、そのもとでの行動、言動だったのだろう。 彼は彼なりに楽しかったのかもしれないし、彼の望むものであったかもしれない。 でも、俺には受け入れがたいものだった。 だから俺は否定した。 彼は来なくなった。 しかし、いまでも俺は、何でこんなことしたんだろう…、とは思わない。 必要悪とか、そんな言葉で、生きながらえてきた。 ずっと入れなくて、入ったものの、猟団管理画面の彼の名前の横の『以前インした時間』はあの日以来増えるばかりだった。 何か抱えながらやってきたが、それを見透かされたように彼に呼ばれて集まった。 『俺らしくない』そう言われたが、俺にはピンとこなかった。 俺にとって『らしい』という言葉はあまり好まない言葉だ。 自分自身ですらもてあましぎみの自分を人の尺度で位置づけて推し量る。 お前は俺の何をわかってそこまでのことを言うんだろうかと思った。 彼の言い分は、凄くまっすぐなものだった。 でも、俺には筋が通っているとは言い難いものだった。 考えてみてくれ。 あの時、彼のメンツの中にYがおらずにたとえば白雪さんであったら、美香さんであったら、EREさんであったら、 お前は同じように俺に食ってかかっていたか?? 答えは否…。 であろう…。 それならば、お前が怒っていたことは、辞めようかと思った原因のかけらは、俺にあるのか?? たぶん、お前の中の絆というものを自分で否定しなくてはならないだろうから出来はしないだろうけれども、そうは考えづらいと思うけれどもお前がそうしてまで俺に伝えたかったことには心理はない。 少なからず、俺には。 だからあの場を収めようと必死ではあったが、お前の言葉には納得はしなかった。 むしろ自分自身の感じていた溝を改めて浮き彫りにさせたり、もうここまでなのかなって思った。 俺には、自分よりかけ離れてハンターランクの高い者をかばったり、守らなきゃいけないと感じる、そんなモラルはない。 それをしてあげることが絆を深めるとか、友情という気持ちに俺はなれない。 上の者が低い者を守る、それが自然な形だと思う。 そのための進むべき高みなのではないか。 守るための力を得るために強くなりたいと感じはするが、それは守るためのもの。 自分より強くあるべき人間を守ろうとも思えはしないし、それを強要される覚えもない。 そして、お前はそれをあの場にいないYについて俺に諭したが、それを直接ゆうことはないんだろう? 俺は彼に、鹿に直接言ってそして彼は来なくなった。 確かに良い方法でもないし人を傷つける、薄っぺらい言葉の羅列ではどう受け取られても仕方のないことだ。 でも、あれだけ不満を抱えていて、抱えながらかばって…。 それに未来はあるのか? お前自身が手ごわい敵を『連れて行って下さい』と言われた時、お前はどう返事するんだ?? 『お前と行ってもクリア出来る可能性はほとんどない、諦めるか、戦い方を考えて』なんて言葉はお前の口からは一生でないだろう。 それが優しさでもあるが、エゴでもある。 良くも悪くもお前と、Cの猟団だ、俺の作ったものは。 自分自身なぜ、遠慮しなくちゃならないのか、よくわからなかったが、ずっと何か違うと感じていた。 ここで言っても仕方がないが、直接的ではないCへの不満もある。 俺にとって大事な人を傷つけることは許さない。 それも要因の大きな一つだ。 まぁ考えの相違…、というほかならない。 もう気が付いているだろう。 俺は全権をお前に委ね、退くことを決めました。 お前とCで理想とする猟団を築いてください。 俺は袂を分かつことを決めました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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