日日是口実

2013/01/04(金)21:08

生演奏を捨てた「紅白歌合戦」

支那・南鮮関連で、昨日今日と非常に腹の立つ ニュースがあったが、それと同じくらいカチンと きてしまったニュースが、年末にあった。 以下、サンケイスポーツより。 大みそか放送の「第63回NHK紅白歌合戦」 (後7・15)のリハーサルが30日、東京・渋谷の NHKホールで行われた。今年で63回の紅白は これまでフルバンドによる生演奏だったが、今回は 初めてフルバンドを入れないことが30日、分かった。 伴奏は従来、NHKホールに近いスタジオで フルバンドが生演奏し、専用回線で届ける形。 三原綱木とザ・ニューブリードが1972年から 連続出演してきたが、今回はいない。 このため自前のバンドを入れる歌手以外は、 ニューブリードなどの演奏で事前に伴奏を スタジオで録音。31日は、その音源を元に、 いわばカラオケ方式で歌を披露することになる。 理由について同局は、歌手が歌うバックの映像を 歌に合わせて凝ったものにしているため、 事前録音が適していると判断。演出効果を優先した 形だが、「来年以降はどうするか未定」としている。 一言で言やあ「ふざけんな!」である。 歌番組は「生バンド演奏で歌うもの」が常識であり、 事前録音だったら、テレビ東京でたま~にやってる 「カラオケバトル」の番組と同じじゃないか。 私は「紅白歌合戦」を一部しか見ていないが、舞台を 無駄に広く使う意味が全く分からない。 昔のように、紅組・白組にそれぞれのバックバンドが 控えてて、ある程度の広さしかない舞台でも何とか 歌っていくというのが、紅白の味だったのではないか。 裏番組のテレビ東京「第45回年忘れにっぽんの歌」は 生バンド演奏だったが、これもバンドが全面に出ずに、 御簾(?)の向こうで演奏していた。 生放送の歌番組は、生バンド演奏が命のはずなのに… それを軽んじたら、歌番組を名乗る資格はないと思う。 昔の歌番組のセットを見て欲しい。 昭和44年12月31日放送・東京12チャンネル 「なつかしの歌声・年忘れ大行進」より 生バンドが舞台に2組、舞台下に1組と合計3組! いいんだよ!歌番組はセットに凝らなくても、 キチンと見える位置にフルバンドがいりゃあよ! 同じ舞台を、別カットから見るとこんな感じ。 ↓ 昭和46年大晦日の歌舞伎座は、こんな感じ。 ↓ …いいじゃないか!実にシンプルで(笑)。 年末恒例の柳亭市馬師匠の落語会&歌謡ショーも、 必ずこの形でやるから、客席も盛り上がるのであって、 カラオケじゃ決して、ああは盛り上がらない。 今年の紅白は(1月4日に言うのも何だけど)、必ず 生バンド演奏、それも舞台上の「いちばんいい位置」に ニューブリードを据えるべきであろう。 カラオケ伴奏の紅白なんぞ、放送する価値は全くない。

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