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昭和40年~昭和50年代後半生まれの世代(特に男性)にとって、
「ドリフターズ」は、ファンなどという表現を遥かに超越した… ある意味「神様」であり「空気」であり「肉体・精神の一部」で あり…お笑いの基礎・基本という存在であると思う。 そのような存在のグループのメンバーが、あれだけの一時代を 築き上げたメンバーが、突然交通事故でこの世を去るなんて… いったい誰が想像しただろうか。 一昨年3月末の志村けん師の武漢ウイルスによる突然の死を まだ受け入れられていない人が多い中、僅か2年半のうちに ドリフのメンバーが2人も急逝してしまうとは…。 --------------------------------------------------------------- 「交通事故で重傷」という第一報を聞いたときは、実はさほど 心配しておらず「すぐに病院に運ばれたんだから大丈夫だ」と 信じ切っていた。 ところが、そのあとに「意識不明で重体・緊急手術が行われ…」 云々という話が出始め、かなり不安になったものの「今の医療で 助からないわけがない!」と、これまた信じ切っていた。 ところが…助からなかったという第一報がスマホに届いたとき、 全身の力が抜け、何も考えられない状態に陥り…。 すぐ、ここに何か書かねば…とも思ったが、気持ちの整理が 全くつかず、少し書き始めてもすぐに消し…みたいなことを 数度繰り返して、今の今まで何も書けず…というのが正直な ところ。 -------------------------------------------------------------- 「8時だョ!全員集合」の記憶より、昭和54年生まれの私には フジ「ドリフ大爆笑」でのコントの数々が、今でも強く脳裏に 焼き付いている。 中でも、私は「バカ兄弟」のコントが大好きだった。 以前、ファミコン・キッドさんと神田真紅さんのネットラジオに 出たときも何度か話したが、コント冒頭の合言葉の大半を、私は 未だに暗記している(笑)。たとえば… 仲本 「鳴き声の問題です!犬はワン、猫はニャー、じゃ牛は?」 いかりや 「ギュー!」 仲本 「あんちゃんだ~!」 仲本 「千円札は夏目漱石、じゃあ一万円札は?」 いかりや 「欲しい!」 仲本 「やっぱりあんちゃんだ~!」 …これぐらいにしておくが(笑)とにかく長さんが徹底したボケに 回るのを、見事にアシストしていた仲本氏のコメディアンとしての 腕の凄さに、子供ながらに「志村と加トちゃんだけが面白いんじゃ ないんだ…」と、初めて脇役の重要性(?)に気づかされたコント でもあった。 主役(長さん、加トちゃん、志村)を引き立たせる腕は天下一品 だったと言い切っていいだろう。 そして「全員集合」の体操コーナーでは主役となり、学習院時代に 鍛え上げた体操の腕を披露し、喝采を浴びたものだった。 ドリフターズは勿論コミックバンド。私の世代はバンドコントを やっているところは殆ど見たことがないが、例のビートルズの 前座のときの「のっぽのサリー」のヴォーカルの巧さ。そして 近年の「こぶ茶バンド」で、往年のバンドコントの片鱗は見る ことができた。 ---------------------------------------------------------------- これだけの功績を残された方が、何故このような亡くなり方を しなければならないのだろう。 横断歩道じゃないところを渡って撥ねられたとのことだったが、 自分の力を過信せずに、交通法規を守ってほしかった。 亡くなる数日前、家庭内のゴタゴタみたいなことが記事になり、 そのことを考えながら歩いていて、僅かな時間、意識が上の空 だったのだろうか。 だとしても!だとしても、無理やり大通りを渡るようなことを 何故したのだろう?悔やんでも悔やみきれない。 志村師のときもそうだったが、「コメディアンの非業の死」は 本当に骨身に堪える。ましてドリフのメンバーだもの…なんか 肉体の一部をもぎ取られてしまったような虚しさが、今もなお 強くある。身体の中を冷風がビュービューと吹いているような 感覚が強い。 享年81。もうそんな歳だったのか…と思う反面、まだもっと ドリフの凄さを後世に語り継いでほしかった。 加藤茶・高木ブーのお二人のショックは、如何ばかりだろう。 今はとにかく、お二人をそっとしておいてほしい。 仲本工事さんのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.10.22 22:22:59
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