|
カテゴリ:カテゴリ未分類
我々関東の人間にも、絶大な知名度を誇った「関西の巨人」が
5月14日に93歳で亡くなった。 髪型のことやら何やらでイジられることも多かったが、この方は 間違いなく「天才」である。 「浪花のモーツァルト」、作曲家のキダ・タロー大先生。 「大先生」と書くと、なんというか半分小バカにしているように 受け取られてしまう危険性もあるかもしれないが、間違いなく 大先生でしょう、この方は! ----------------------------------------------------------------- あの数多のCMソング、テレビ番組のテーマソング、社歌に校歌に 団体歌。生涯の作曲数は、1000曲だか2000曲だか5000曲だかと 言われているそうな(汗)。 我らが家元、立川談志師匠が「この1曲を作ったということで、 あなた(キダ先生)は生まれてきた価値がある」と言わしめた、 歌謡曲の代表曲「ふるさとのはなしをしよう」が良い(北原謙二・ 昭和40年)。 私は立川流の新年会に呼ばれたことはなかったが(当たり前だ)、 必ず立川流の集まりでは、この曲の合唱が吉例だったという。 ある意味、立川流のテーマソングのひとつと言ってもいいかも。 ------------------------------------------------------------------ 関東の人間でも知っている、数々の関西のテレビ番組のテーマ。 世間的には「プロポーズ大作戦」が最も有名なのだろうが、 私が懐かしく思い出すのは「2時のワイドショー」(笑)。 嫁姑問題とかを、ミヤコ蝶々先生とか海原小浜師匠とが出てきて 議論?していたのを思い出す。 「ラブアタック!」とか「花の新婚!カンピューター作戦」は、 タイトルは聞いたことがあるが、関東で知る人は少ないだろう。 あと「三枝の国盗りゲーム」は見てたなぁ…坊主めくりのやつ! ------------------------------------------------------------------ そしてCMソングよ! 「かに道楽」に「小山ゆうえんち」「日本海みそ」「出前一丁」 「アサヒペン」に「有馬兵衛向陽閣」!どれも懐かしい。 関西の番組は、関東では土日の午後によく放送されていたから、 なんというか休みの日の出かけない午後(笑)を思い出すような 楽曲ばかりである。特に「アサヒペン」。これ、やっぱりあれか、 「アタック25」のスポンサーだったからかいな? ------------------------------------------------------------------ テレビ番組のテーマ…というか、キダ・タロー先生の大事な仕事の 中で、この番組は上位に来るであろう…というのが、1つある。 名古屋の「初代ラ・ビ・アン・ボーズ」(元・仙漁海太郎)氏が全ての 放送リストを調べデータベース本を作成したが、東京12チャンネルの 「なつかしの歌声」に対抗して、大阪・読売テレビが作った懐メロ番組 「帰ってきた歌謡曲」! この番組では、テーマ曲の作曲だけでなく、毎週フルバンドの指揮を キダ先生はされていた(つまりアレンジもしていたということ)。 東海林・藤山の両先生を筆頭に、ミネ・淡谷・渡辺・霧島・灰田という 面々と毎週仕事をされていたわけでもある!これは凄いことだ。 ちなみに上記の本、なんとキダ先生の事務所にも送ったとのことだが、 明確な返事は来なかったとのこと…仙漁海太郎氏はガッカリしてたが そりゃ…仕方ないだろう(苦笑)。 もう、この本も、私が制作した「なつかしの歌声・放送全記録」も 既に販売の注文予約は受け付けておりませんので、ご了承を。 どうしても…と仰せの方が、5人以上いらしたらなんとかしますが、 たぶん、もう誰も何も言ってこないと思うので(笑)。 --------------------------------------------------------------------- 話が若干逸れたが、キダ・タロー先生の功績は本当に凄い。関西では 先月まで「探偵ナイトスクープ」に出ておられたと聞く。 まさに「生涯現役」の大往生。とても寂しいことではあるが、これは 本当に素晴らしいことだ。 キダ・タロー先生のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.05.18 22:53:16
コメント(0) | コメントを書く |