032274 ランダム
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視界鮮明2~ユッケ・ユッケ・ユッケ~

視界鮮明2~ユッケ・ユッケ・ユッケ~

儚げに浮かぶ蜃気楼を見つけ近づいた
雨上がりの道のり どこか懐かしく
無理と知っていたそれでも諦められないまま
手を伸ばせばそのまま 消えていくだけで

染まりゆく 蒼さに涙こぼれた

締め付けられて痛んだ胸を
癒す術も持たされぬまま
貴女を想うこの気持ちだけ
どうかここに引き止めていて いつか笑顔咲くはずだから

そこに見えていた貴女に似た雲はもう千切れ
それを追う僕のこと 置いて溶けてゆく

震えてた 空の蒼さに怯えて

涙に濡れた 土はぬかるみ
それに足を奪われている
泥にまみれた中でこの眼よ
どうか光失わないで 道はきっとあるはずだから

弱く それでも必死に光る 蛍の群れよ
お願い 僕を導いてくれないか―?

締め付けられて痛んだ胸を
癒す術は見当たらなくて
それでもここにあった想いは
ホントだからもう泣かないで 夏の風にその身を委ねて


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