通り風戸惑うほどの夕陽に 少し足元がふらついて隙見て逃げ出そうとする影を 辛うじて足で踏んづけている 目も当てられない程じゃないけど 夢見たあの日は遠いもんになっている 通り風 生まれたてなんだろう 涼やかに 鼓膜を叩きつける 涙をこらえたら 鼻水が出てきた どっちにしても情けないかな 見極めるのも放り出し 柔いコンクリートを歩く 鼻を高くしている電柱に すれ違いざまに唾吐きかけた 4つ目くらいの夢を掴んで でもしっかり手に馴染んでるから不思議だ 通り雨 いつも急なんだから 軽やかに 足元をすくい上げる 無様にこけれたら どれだけ楽だろう 足腰だけは強いんだよな 見知った知らない顔が渦巻く この大きな街で一人きり 少しは大人になったんだけど この寂しさだけは慣れないや 通り風 生まれたてなんだろう 涼やかに 鼓膜を叩きつける 涙をこらえたら 鼻水が出てきた どっちにしても情けないかな ジャンル別一覧
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