「幸せなお酒」

2007/04/17(火)13:09

人間らしく2

「人間らしく生きる。」 先日このテーマで書きました。 今日はその続編です。 昨日、あなたはお肉を食べましたか? 『世界がもし100人の村だったら~たべもの編』には このように書かれています。   1年のあいだに   75人は20キロの   25人は80キロの   肉を食べています。   1人が1年にたべる卵は   インドでは、30個   アメリカでは、174個   日本では、226個   家畜の餌は穀物です。   肉や牛乳や卵を食べるということは    穀物を食べるということです。   たとえば1キロの肉を食べると   11キロの穀物をたべたことになります。 日本人の記憶のそう遠くない時代では、卵は貴重な 食べ物でした。 私の子供の頃にも卵屋さんが商店街の中にあって、 裸電球で卵の状態をオジサンが一つ一つ確かめながら 売っていました。 つまりバラ売りです。 パックの卵が出るようになったのはだいぶ大きくなって からでした。 そんな時代ですから、毎日卵を食べていなかったように 今では思います。 今では1パック100円で売っていますが、ばら売りの 昔はもっと高かったことでしょう。 スーパーに行くと、お肉よりも魚の方が高くなっています。 昔は魚の方が安かったのに、今では魚よりもお肉を 食べることが多くなっています。 お肉にしても、卵にしても、飼料は穀物です。 1キロの肉を食べることは、11キロの穀物を食べる ことになります。 200グラムの肉にすると2.2キロの穀物を食べる 勘定になります。 その上に主食の米やパンを食べるのですから、ものすごい 量の穀物を食べている勘定になりますね。 この点に世界の食料事情の皮肉さが現れています。 また、穀物を作る際に使う水のこともこのように 書かれています。   食べ物をつくるには   たくさんの水がいります。   村で使われる水の70%は   農業に使われています。   1キロの米を作るには4トンの   水が入ります。   1キロの牛肉を作るには、   20トンの水が入ります。   牛丼一杯には2トンの水が使われています。 湯水のごとくというたとえがあるように、水も 日本人にとってはすぐに手に入るものですが、 世界の中では貴重なものであるところがたくさん あります。 水道の引かれていない地域で暮らしている方が 圧倒的に多いのです。 日本はたくさんの食糧を輸入していますが、その 食料を作るためにはたくさんの水が使われている という事実を知る必要があります。 穀物にたくさんの水が使われるということは、 それを飼料として育つ肉を食べることで、どれだけ 多くの水を飲んでしまっているのかがわかります。 これらの事実に対してわれわれが、すぐに何かできる というわけではありませんし、それを今求めている わけでもありません。 ただ、知るということはとても大事なことだと思います。 この地球に同じように暮らしている人類のことを 知っておくことは、人が人間らしく生きることでも あるのだと私は思うのです。 最後にこの事実だけでも、これを読んでくれている方の 記憶に残しておいてほしいと思います。   世界の食料援助量は年に1000万トンです。   日本で食べ残して捨てている食料の量は   その倍の2000万トンです。 せめて、食べ残すことだけはやめましょう。

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