生存リスクと死亡リスク


「万が一のとき、保険がないと大変ですよ」

というセールストークで生命保険に加入している方、殆どだと思います。
当然、万が一のための生命保険は必要ですが、
保険には加入しているが貯金は殆どしていない、という方、案外多いです。

「万が一の心配ばかりして、生きていたらどうするんだろう??」

よく考えたら…万が一の場合の死亡リスクだけが注目され、「長生きしていたら」というリスクというのを
書いているところってあまりないですよね。
実は「長生き」をすることによるリスクに備えることが非常に大切なのです。

平成13年の厚生労働省の調査によると、65歳時点の10万人あたりの生存者数と死亡者数を見てみると、

    生存者数   死亡者数
男性  85,105人  14,895人
女性  92,808人   7,192人
となり、男性の場合、65歳時点での生存者数は約85%、死亡者数は15%となります。

つまり、65歳時点で見れば生存している方の割合の方が亡くなられる方の割合より、
はるかに高いことがお判りいただけると思います。

言い換えれば、殆どの人が老後を迎え、「長生きのリスク(生存リスク)」に直面すると言えます。

では、「長生きのリスク(生存リスク)」とは一体どういうことなのでしょうか?

月の生活費を30万円とすると、65歳から85歳までの20年間で7200万円がかかります。
もちろん、病気やケガをした場合のお金も用意しなければなりません。
さらに、これからの長寿化傾向を考えると、もっとお金が必要になります。

あなたの加入している保険は、「長生きのリスク(生存リスク):万一のリスク(死亡リスク)」
の割合はどうなっているでしょうか?

『万が一があったら以後の生活は安泰だが、生きていたら先行き暗い』なーんて方、居ないですか?

これではあまりにも悲しすぎますからね…よーく考えてみてください。



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