2006/07/11(火)00:40
「ルーブル展」の感想など。
芸大美術館にて開催中の「ルーブル展」 の方は、
「若冲と江戸絵画」を観た後の午後に訪れました。予想を上回る、凄い混雑でして…。
正直、少し人気をナメておりました。 ↑左上が今回の目玉の「アルルのビーナス」。
下が、当方的に一番気に入ったライオンの像です。「葬礼の記念碑」としてのライオンでして、
哀しみが伝わってくる秀作でした。
右上の「サモトラケのニケ」は、今回来日しておりませぬ。
…訪れてみまして、メインタイトルが「ルーブル展」で
サブタイトルが「古代ギリシア芸術・神々の遺産」となっている訳がわかりました。 要は、「ルーブル美術館」が改装中で、
工事中にメインを除いた収蔵品を借りてきてみたって事みたいです。 「ギリシア美術」と銘打って企画打つには
「アルカイック期」などの流れの中のポイントとなる作品がところどころ抜けていて。 「神々の遺産」と大々的に銘打つには「神像」が少なすぎるんです。
特に、ミロのビーナスとサモトラケのニケが来てないのが致命的。
さすがにルーブルの方もそれを貸し出しちゃうと困るということなんでしょうが。
…ぶっちゃけ企画的に中途半端… …や、企画としての「展示の意図」みたいなものが
あまり見えてこない展示だったな、というのが当方の個人的な見解でした。例えば、メインの「アルルのビーナス」を見たい!とか、
「ボルゲーゼのアレス」のオリジナルを見てみたい!とか
ピンポイントで見るなら良いんですが。 もっと企画的に冒険してみて欲しかった気がいたします。
天下の「芸大」の美術館なのですし。
ちなみに、写真の絵葉書、「サモトラケのニケ」の宛名面はこんな感じです。
↓「○る」って、妙に日本的です…。