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おひとよし(?)こじろう
最近、こじろうが、やたらお腹をすかせている。
14歳というのに以前よりも増して食欲があり、ガツガツしている。
家の前を通る人に向かって情けなく、哀れっぽく
『 きゅーん きゅーん。 』とおねだりしている。
これはおかしい???
というこてで、私は、夜、ご飯をあげる時に隠れて見ることにした。
でっかいこじろうの食器は、やはりでっかい。
その中にトロちゃん特製のこじろうライスをいれてあげる。
『よし!』
こじろうはガッガツと食べ始める。
私は隠れて様子を見ることにした。
おもちゃのめがねをかけてます。
数秒もしないうちに数匹の野良猫たちがサササーと集まってきた。
いっせいにこじろうの食器に首を突っ込んで食べ始めた。
こじろうはというと『お預け!』の状態でそれをじーっと見ている。
口からはたら~っとよだれを流している。
野良猫たちは『 ウニャニャ・・』と、おいしそうに食べている。
『 コラーッ!!!』
私が飛び出していくと猫達はドドドーット逃げていった。
ごはんはこじろうの足の先くらいしか残っていなかった。
『 あんたはどうしてそげんバカね! 』
こじろうはきまり悪そうに
眼を伏せた。
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