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2009年03月17日
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「おくりびと」をみたその日に「毎日新聞」の「記者の目」は「おくりびと」をとりあげているので、それに触れておきたい。
(記事は吉富裕倫 ロサンゼルス支局)

まず滝田監督のアカデミー会員に受け入れられた理由を聞かれたときのコメント。

「死を扱ってはいるけれど、(家族愛など)人間の普遍的な感情をきちんと描き、生きるための映画だということを理解していただけた。みんながどう生きていくかを考える映画だと思う。」

死を扱った作品ということで、あるいは重く、暗い映画を想像するかもしれないが、「おくりびと」は見た後、とても明るい印象を残す。適度にユーモラスな場面もあることもあるのであろうが、納棺という仕事によって、人生を知り、死者を送る喜びに出会っている。もちろん、妻や自分を捨てていった父との温かい交わりも描かれている。死を通して、生を描いている映画といって良いのかもしれない。

映画コメンテーターのこはたあつこさんの分析。

「戦争が長引き、経済危機に襲われた米国では、問題を突きつける映画よりほっとする心温まる映画が求められた。『おくりびと』は、そうした米国民の心情にあっていたと思う。」

パームスプリングス国際映画祭ディレクターのダリル・マクドナルドさん。

「チェリストが失業するという設定によって、米国の観客が同じ境遇の自分や友人知人と結びつけて考えたかもしれない。登場人物の人間関係や、死者の家族が死者への敬意を示す姿勢などすべてが見るものを楽しませ、励まし、癒した。」

「おくりびと」は、普遍的な人間を描き出したともいえるのかもしれない。失業によって仕事を変わる。身近な人の死を見送る。これは、普段は見ないようにしているだけで、誰にでも普通に起こることだ。かたちこそ違え、私たちはみんな「おくりびと」を内包している。


おくりびと


ピアノ&チェロ・ピース 映画「おくりびと」









最終更新日  2009年03月17日 23時53分24秒
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